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 米ThoughtWorksが,2005年において注目すべきIT分野に関する調査結果を米国時間12月21日に発表した。ThoughtWorks社は,状況に素早く対応する俊敏な開発プロセス,オープンソース,サービス指向アーキテクチャ(SOA),地域的に分散した開発体制,中国ベンダーのシステム統合/サービスへの進出という5項目を取り上げた。

 俊敏な開発プロセスの具体例として,同社はテスト主導開発や短期的繰り返し手法を挙げる。こうした手法を導入すると,実際の業務で必要とされるペースでITシステムの提供が可能になるという。「俊敏な開発プロセスでは,プロジェクトの全期間で価値の高いソフトウエアを迅速かつ絶えず提供することがポイントだ」(ThoughtWorks社米国担当管理ディレクタのMurray White氏)

 オープンソース活動について,同社は「数100万人の人々が参加しており,IT技術革新をもたらす原動力の1つになっている」とみる。そのうえで,「オープンソース・ネットワークと関係のあるIT担当者は,全世界から新しい技術などを企業にもたらすことができる」(同社)と指摘する。

 同社が取り上げた残り分野の概要は以下の通り。

・SOA:
 SOAとカスタム・ソフトウエア開発の利用が増える。「企業などは,既製品のソフトウエアのままでは部門間業務に対応できないのでカスタム化する必要があることに気づいた。サービス指向を取り入れ,俊敏な開発手法を組み合わせることで,業務で必要とされるペースについていける」(White氏)

・地域的に分散した開発体制:
 海外へのソフトウエア開発委託(オフショアリング)の利用は増えるが,満足できる結果を得られない企業も多く発生する。特に,優先度が高い戦略的なソリューションで失敗するケースが多くなる

・中国ベンダーのシステム統合/サービスへの進出:
 「今のところ多くの中国企業は,IT予算のほとんどをハードウエアに投入し,ソフトウエアの優先度は低く設定している。そのため,システム統合やサービスにかける投資額は非常に少ない。今後3年,俊敏な開発プロセス/オープンソース/SOAに対する関心が高まり続け,予算配分に変化が生じる」(White氏)

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