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 米Apple Computerは米国時間1月4日に,1Uラック型サーバー「Xserve」の新モデルを発表した。上位機種は動作周波数2.3GHzの64ビット・プロセサ「PowerPC G5」を2基搭載し,処理性能は「1システム当たり35G(ギガ)FLOPSを超える」(同社)。

 システム・バス(FSB)のクロック周波数は1.15GHzで,1プロセサ当たりのバンド幅は最大9.2Gbps。400Gバイト容量のSerial ATAハード・ディスク装置(回転速度7200rpm)を最大3台内蔵可能。最大8Gバイトの400MHz DDRメモリーを装備する。

 「Mac OS X Server 10.3 “Panther”」の無制限クライアント・アクセス・ライセンスが付属しており,「追加のソフトウエア・ライセンス料を支払うことなく,Mac,Windows,Linuxクライアントを無制限で接続できる」(Apple社Worldwide Product Marketing部門上級バイス・プレジデントのPhilip Schiller氏)。

 ちなみに2.3GHzのXserveは,バージニア工科大学がスーパーコンピュータ「System X」のアップグレードに導入している。「1100台のXserveをクラスタ構成し,1秒間に12兆2500億回の計算を処理する。従来と比べ,処理速度が20%向上した」(バージニア工科大学のSrinidhi Varadarajan氏)

 Xserveは3種類の基本モデルを用意し,直ちに出荷を開始する。主なシステム構成と価格は以下の通り。

■シングル2.0GHz版PowerPC G5搭載モデル:2999ドルから
1GバイトのPC3200 ECC RAM,80Gバイトのハード・ディスク装置1台を内蔵(最大1.2Tバイトまで拡張可能)。デュアルGビットEthernet,DVD-ROM/CD-RW両用「Combo」ドライブ,FireWire 800およびUSB 2.0を装備。Mac OS X Serverの無制限クライアント・アクセス・ライセンスが付属。

■デュアル2.3GHz版PowerPC G5搭載モデル:3999ドルから
1GバイトのPC3200 ECC RAM,80Gバイトのハード・ディスク装置1台を内蔵(最大1.2Tバイトまで拡張可能)。デュアルGビットEthernet,DVD-ROM/CD-RW両用Comboドライブ,FireWire 800およびUSB 2.0を装備。Mac OS X Serverの無制限クライアント・アクセス・ライセンスが付属。

■クラスタ・ノード用デュアル2.3GHz版PowerPC G5搭載モデル:2999ドルから(クラスタ・ノード当たり)
512MバイトのPC3200 ECC RAM,80Gバイトのハード・ディスク装置1台を内蔵。デュアルGビットEthernet,FireWire 800およびUSB 2.0を装備。Mac OS X Serverの10クライアント・アクセス・ライセンスが付属。

 また同社は,Mac OS X対応64ビット・クラスタ・ファイル・システム「Xsan」の出荷を開始したことも明らかにした。1クライアント/サーバー当たり999ドル。Xsanにより,最大64人のユーザーが単一のストレージ・ボリューム上にあるビデオ・ファイルを同時にアクセスできる。複数の広帯域ビデオ・ストリーミング接続が可能なので,映像やオーディオの編集や加工,動画制作作業の効率が向上するという。

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[発表資料(1)]
[発表資料(2)]