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 米Hewlett-Packard(HP)が,デジタル・エンタテインメントに対する取り組みを推進する新戦略として,新しい製品や提携を米国時間1月5日に発表した。メディア・センター「HP Digital Entertainment Center(DEC)」で高精細デジタル・テレビ放送の受信を可能にするほか,松下電器産業とDVDフォーマットで連携を図る。

 HP社会長兼CEOのCarly Fiorina氏は,「デジタル・エンタテインメントは,あらゆるソースのあらゆるコンテンツを簡単に楽しんだり管理したりできるよう,環境を整えつつある」と述べる。「当社の持つ画像処理および印刷技術,家電製品,コンピュータ技術を組み合わせて研究/開発を行うことで,現実世界とデジタル世界を統合する際の複雑さを軽減し,“デジタル・ライフスタイル”を主流にする」(同氏)

 デジタル・エンタテインメント推進戦略を担う新機能として,HP DECにデジタル・テレビ放送規格である高精細ATSC対応チューナを付加する。ハード・ディスク装置の容量,グラフィックス・カード,チューナ・オプションの異なる2モデルを用意し,2005年春に出荷を始める。

 「業界初」(HP社)の高精細テレビ(HDTV)ハブも製品化する。写真,音楽,テレビ番組,ビデオを楽しむことのできるHDTVで,デジタル・ケーブル放送対応セットトップ・ボックスの形態とする。テレビ・チューナを2つ備えるデジタル・ビデオ・レコーダ(DVR)も内蔵する。2005年秋に利用可能とする予定。HDTVハブのリリースに合わせ,電子番組ガイド(EPG),音楽情報サービス,同ハブ用ファームウエア・アップデートといった3種類のサービス提供も行う。

 さらに,2005年中にHDTVとホーム・シアター用プロジェクタ,計17モデルの発売を計画している。

 またHP社と松下は,お互いの製品でDVDフォーマットを連携させる。具体的には,松下がDVDレコーダにDVD+Rの読み出し/書き込み機能を追加し,HP社が家庭向けデスクトップ・パソコンの書き込み可能DVDドライブをDVD-RAM対応とする。両社は,Blu-ray Discを利用可能な製品およびソリューションの開発でも協力していく。

 HP社は,ビデオ・コンテンツ向けデジタル著作権管理(DRM)技術の推進でオランダRoyal Philips Electronicsと協力するほか,デジタル・エンタテインメント製品の販売で小売業の米Tweeter Home Entertainment Groupと提携する。

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[発表資料(全体概要)]
[発表資料(松下との連携)]