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 米Hewlett-Packard(HP)は米国時間2月9日に,同社会長兼CEOのCarleton S. Fiorina氏が辞任したことを明らかにした。新たなCEOが就任するまでのあいだ,同社CFOのRobert P. Wayman氏が暫定CEOを兼任する。また,1998年より同社取締役を務めるPatricia C. Dunn氏が,執行任務を伴わない(non-executive)会長に就く。

 Fiorina氏は,「役員会と私が,戦略実施の方針について意見を異にしたのは残念だが,役員会の決断を尊重する」と述べた。

 Dunn氏は役員会を代表して,「Fiorina氏はHP社を再生復活させるために当社に来た。彼女は戦略的構想を掲げ,それを実行し,その結果,HP社は競争に打ち勝つ力をつけた。これまでの6年間にわたる同氏の指導力に感謝する」と語り,「今後の戦略推進に期待している」と付け加えた。

 ちなみに同社は「効率化,製品開発加速,競争力の強化を目的に」(HP社)プリンタ事業とパソコン事業の統合を1月に発表したばかりだった。

 同社はただちに後任の検討に乗り出す。なおHP社は,このほかの組織変更や経営幹部の異動は,今のところ予定していないという。

 米メディアの報道(InfoWorld)によると,Fiorina氏の辞任は「戦略の変更を意味するのではなく,戦略の促進を願ってのもの」(Dunn氏)としている。また,Dunn氏とWayman氏は,同社役員会が次期CEO候補の厳しい制限を設けていないことを強調した。「当社の文化に合った人物を探すこともその理由の一つだ。『当社の文化を変えようとしないリーダーは望んでいない』という意味ではない」(Dunn氏)。

 なお同社は2月16日に2005会計年度第1四半期(2004年11月~2005年1月期)の決算を発表する予定だが,「アナリストの予測通り」(HP社)と見込んでいる。

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