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 米Intelの研究者が,連続発振可能なシリコン・レーザーの開発に成功した。Intel社が米国時間2月17日に明らかにしたもの。同素子は,通常のシリコン製造技術で作ることができる。同社は「コンピュータや通信機器,医療機器で利用可能な,低コスト/高品質のレーザーや光素子の開発が可能になる」としている。

 同シリコン・レーザーは,光がシリコン内部を通過する際にラマン効果とシリコンの結晶構造で増幅される現象を利用する。実験用のシリコン素子に外部から光を入力したところ,レーザー光線を連続して出力できたという。

 シリコンのラマン効果による増幅率は,ガラス製光ファイバに比べ1万倍以上高い。「通信業界ではラマン・レーザーや増幅器で光信号を増幅するが,それには数kmもの長さの光ファイバが必要である。(当社の開発した)シリコン素子を使えば,わずか数cmという大きさで増幅やレーザー発振が可能となる」(同社)

 詳細は,英国の科学雑誌Nature(同日版,Volume 433)に掲載する。論文のタイトルは,「A continuous wave Raman Silicon Laser(連続発振ラマン・シリコン・レーザー)」。

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