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 欧州議会は,欧州連合(EU)の欧州委員会(EC)に対し,ソフトウエア特許指示草案の再提出を要求している。汎欧州の非営利団体Foundation for a Free Information Infrastructure(FFII)がベルギーで現地時間2月17日に明らかにしたもの。

 欧州議会の法務委員会(JURI)は,2月2日の投票で,同草案の差し戻しを19対2で可決していたが,欧州議会は首脳陣の会議(Conference of Presidents)でこの採決を指示したという。

 FFII議長のHartmut Pilch氏は,「ECが欧州議会の要求に従うかは不明だが,いずれにしろ,提出されていた草案は内容が貧弱で,特許運動家の目的にすらかなっていない」と述べた。

 ECは欧州議会の要求に従う義務はないが,もし従わなければ「あらゆる問題が持ち上がる可能性がある」(Pilch氏)。またECが対立の道を選んだ場合,「Rules 54-57」規則の解釈により,欧州議会は手続きのやり直しに踏み切ることができる。

 なお,FFIIの呼びかけによりベルギーのブリュッセルで行われた同日のデモには,欧州でのソフトウエア特許導入に反対する約300人が集まった。EUのコミッショナーに向けて「EUはバナナ共和国になってしまった。立法と行政間の権限分配が本来の機能を果たしていない」とのメッセージを掲げた。

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[発表資料(2)]