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 オープンソース界で発言力を持つBruce Perens氏が,XML関連の標準化団体Organization for the Advancement of Structured Information Standards(OASIS)の新しい特許ポリシーに対する抗議行動を呼びかけた。米メディアの報道(CNET News.com)によると,呼びかけは米国時間2月22日に行われたという。

 OASISは,2月8日に新しい特許ポリシーを発表した。OASIS標準を「Royalty-Free(RF)on Reasonable And Non-Discriminatory(RAND)Terms」および「RF on Limited Terms」というロイヤルティ・フリーで提供する2つのモデルに加え,実装者にロイヤルティを要求できる「RAND」モデルも設けた。どのモデルを採用するかは,OASISのメンバーが選択できる。

 RANDモデルは,特許保有者が提供する義務のある条件を最小限に定義している。特許の利用料金やロイヤルティなどの条件は,特許保有者と実装者とのあいだで交渉することになる。

 これに対し,Perens氏らのグループは,「OASISが,オープンソース・コミュニティの開発/ライセンシング・モデルを損なう恐れのある特許ポリシーを適用した」と反論する。「新ポリシーでは,オープンソースやフリーのソフトウエアにOASIS標準を実装できなくなるほか,我々のライセンスによる配布が不可能になる」(同氏)

 具体的な抗議行動として,ロイヤルティ・フリーでないOASIS標準の実装拒否と,OASISに対する新ポリシー見直し要求を行うよう呼びかけた。OASISメンバーに対しては,オープンソース/フリー・ソフトウエアへの実装が不可能な標準を検討するワーキング・グループに参加しないよう求めている。

 Perens氏の呼びかけに対し,以下の人々が賛同した。

Lawrence Rosen氏
Richard Stallman氏
Lawrence Lessig氏
Eben Moglen氏
Marten Mickos氏
John Weathersby氏
John Terpstra氏
Tim O'Reilly氏
Tony Stanco氏
Don Marti氏
Michael Tiemann氏
Andrew Aitken氏
Karen Copenhaver氏
Doug Levin氏
Dan Ravicher氏
Larry Augustin氏
Mitchell Kapor氏
Russell Nelson氏
Guido van Rossum氏
Daniel Quinlan氏
Murugan Pal氏
Stuart Cohen氏
Danese Cooper氏
Eric Raymond氏
Mark Webbink氏
Ken Coar氏
Doc Searls氏
Brian Behlendorf氏

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