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 米MCI取締役会会長であるNicholas deB Katzenbach氏は,米Qwest Communications Internationalの会長兼CEOのRichard C. Notebaert氏に宛てた書簡を米国時間3月1日に公開した。書簡の内容は,Qwest社から24日に提示された新しい買収案をこれまでの提案と同じように慎重に検討する,というものだった。

 地域系通信事業者最大手の米Verizon Communicationsは2月14日,MCI社を67億ドル(約7000億円)で買収することを発表していた。これに対し,Qwest社は同社の買収案を出していたが受け入れられなかったため,およそ80億ドルの修正買収案を24日に新たに提示していた。

 米メディアの報道(CNET News.com)によると,Qwest社のNotebaert氏は,同社が提示した80億ドルの買収案の方が明らかにMCI社の短期,長期投資家にとって価値があるものになっているが,MCI社取締役会はこれに応じていないと発言している。同氏が同日,経済アナリストとのミーティングにおいて考えを明らかにした。

 同氏によれば,全米4番目の規模を誇る地域通信会社のQwest社は,MCI社との合併により,1万5000人の解雇を含め,148億ドルの経費縮小が可能になるという。また,合併後には,両社合わせて年間25億~29億ドルの経費削減が可能になるとともに,税額控除の適用で20億ドルが節約できるとしている。

 Notebaert氏は,両社の合併により,VoIPを含む新しいサービスの展開が可能になると考えており,MCI社と直接交渉できる場が設けられることを希望している。同社はすでに全米200都市でVoIPサービスを展開しており,両社の顧客と光ネットワークを合わせれば強力なVoIPサプライヤになれるという考えを明らかにした。また,MCI社が今回の修正案を受け入れなかった場合には「プランB」,「プランC」が用意されていることも明らかにしている。

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