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 ビジネス・プロセスに関する顧問会社の米Hackett Groupは,「世界でトップクラスの企業は,技術インフラより,アプリケーション管理などに多くの社員とコストを割り当てて好業績を達成している」などとする調査結果を米国時間3月8日に発表した。

 Hackett社によると,トップクラスの企業は,典型的な企業と比べIT支出が18%低く,IT分野に割り当てる社員数が36%少ないにも関わらず,プロジェクトの30%以上において,予算を削減しながらプロジェクトを期限内に完遂しているという。

 同社はその最も大きな要因として,技術インフラに割くコストが低いことを挙げている。「トップクラスの企業が技術インフラに割くコストは,典型的な企業と比べ23%低く,割り当てる社員数も58%少ない」(同社)

 トップクラスの企業は,積極的にアウトソーシングを利用することで,社内における標準化の推進やアプリケーション管理など,より付加価値の高い分野に注力しているという。たとえば,世界でトップクラスの企業は技術インフラに社員数の33%(典型的な企業は49%)しか配属していないが,アプリケーション管理には社員数の53%(同38%)を割り当てている。

 その他に両者の違いが顕著なのは,ソフトウエア・ライセンスと音声/データに費やすコストである。トップクラスの企業は典型的な企業と比べ,ソフトウエア・ライセンス関連の支出が20%多く,音声/データ関連の支出が31%少ない。

 また,トップクラスの企業は,エンド・ユーザー1000人当たりのアプリケーション数とデータ・センター数が,典型的な企業と比べ29%少ない。データ,ハードウエア,ソフトウエア,ネットワークの標準化を全社的に進めているのも特徴だ。

 Hackett社 IT Transformation部門担当上級ディレクタのBeth Hayes氏は,「世界の優れた企業は,デスクトップ管理やネットワーク管理といった汎用性の高いITサービスにかかるコストを,徹底したビジネス・プロセス管理,標準規格サポート,アウトソーシングなどによってギリギリまで抑えている」と説明する。「そうすることで余裕のできたリソースを,高度なアプリケーション管理やプランニング,重要なビジネス戦略を実現するソフトウエア・ソリューションなどに費やして成果を上げている」(同氏)

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