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 米IBMが,次世代コンピュータ/デジタル家電向けマイクロプロセサ「Cell」(開発コード名)対応の組み込み設計支援サービスを,米国時間3月30日に発表した。IBM社は「さまざまな電子機器を対象とするが,特に画像処理の重い航空宇宙,防衛,工業,医療分野を重視する」としている。

 Cellは,IBM社の64ビットPowerプロセサ・コアをベースとする新型プロセサ。IBM社,東芝,ソニーが2001年に開発計画を発表し,テキサス州オースチンに設立した共同研究所で設計/開発を進めていた。

 2005年2月7日に発表した試作プロセサは,プロセサ・コア「Power Processor Element(PPE)」1個と,Single Instruction/Multiple Data(SIMD)命令用の演算ユニット「Synergistic Processing Element(SPE)」8個を内蔵する。PPEが2スレッドを並列実行し,各SPEが1スレッドずつ実行することで,最大10スレッドを同時に処理できる。動作周波数は4GHz以上という。

 IBM社は,エンジニアリング&技術サービス(E&TS)部門の顧客に対して,ニューヨーク州ポキプシーにある深コンピューティング・キャパシティ・オンデマンド・センターを通じ,Cellプロセサ向けのソフトウエア・シミュレーション環境を提供する。

 さらに,システム・アーキテクチャやボード,ブレード,ファームウエア,Linux用ドライバ,メカなどに対する設計支援や,各国の規制に対応した試験,相互接続性/互換性試験も行う。

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