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 米CybertrustのICSA Labsは,ウイルスに関して10年連続で実施している調査の結果を米国時間4月5日に発表した。それによれば,企業ITシステムへのウイルス攻撃の頻度が増加するとともに,被害は拡大している。

 同調査は,米McAfee,米Microsoft,米Trend MicroなどがスポンサーとなってICSA Labs が300の企業,政府組織を対象に行なった。

 調査結果によれば,2004年に企業のITシステムが受けたウイルス攻撃は2003年からおよそ50%増加している。1000台のマシンが1ヶ月に392件のウイルスの攻撃を受けている。実際に感染する件数も増加しており,1ヶ月に166件の感染がみられた。

 25台以上のパソコン/サーバーが同じウイルスに同時に感染し,企業が被害または金銭的な損害を受けた件数は,前年から12%増加している。300人の回答者の中で112人がウイルス被害を受けたと報告している。

 また,これらの被害からの復旧に要する時間と費用が増加している。復旧時間は,1人あたりの労働時間にして7日分,費用はおよそ13万ドルに達すると推定される。この数値は,2003年から25%増加している。ウイルス以外の悪質なコードの問題も増大しており,91%は状況が2003年よりも悪化したと回答している。前年よりも改善されていると感じている回答者数はゼロだった。

 ICSA Labs副社長のGeorge Japak氏は,「多くの企業がアンチウイルス・ソフトウエアを導入しているが,その数はまだ十分ではない。ウイルスによる問題を緩和させる手段が存在しているにもかかわらず,感染率がいまだに高いのはこれが理由である」とコメントしている。

 同社は,防御技術に依存するだけでなく,セキュリティ・ポリシーなどの事前策に力を入れることを勧めている。

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