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 インターネットの規制に関する研究団体OpenNet Initiative(ONI)は,中国のインターネット規制について調査した結果を米国時間4月14日に発表した。それによると,中国は世界で最も広範で技術的にも高度なインターネット規制を展開しているという。

 ちなみにONIには,カナダのトロント大学,米ハーバード大学,および英ケンブリッジ大学の研究員が参加している。

 中国のインターネット規制は,複数レベルの法規制と技術的なコントロールによって成り立っている。これらは,省政府および公共/民間の担当者が関与しており,Webページ,ブログ,BBS,電子メールなどでやりとりされる内容を監視している。

 フィルタリングによる規制は,主に中国のネットワークのバックボーン・レベルで行われているが,個別ISPも独自のシステムを実装している。「他の国のフィルタリングとは異なり,中国のフィルタリングは多数のポイントで制御を実行しており,時が経つとともに動的に変更を加えている」(OSI)

 監視する内容は,ポルノから宗教的話題,政治的見解の相違まで多岐に及んでおり,「中国政府が敏感になっているトピックでは,広範な規制が敷かれている」(ONI)という。例えば,中国市民が,台湾やチベットの独立,ダライ・ラマ,法輪功などに関するWebサイトへのアクセスを試みた場合,ブロックされることが多い。

 米メディア(CNN,MSNBC,ABC)のWebサイトに対する規制は行われていないものの,英メディアのBBCに対しては,引き続きアクセスが制限されている。また,ONIが人権および匿名のカテゴリーに属するWebサイトをテストしたところ,大半がアクセス可能だった。

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[発表資料]
[調査レポート(PDF)]