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 ニュージーランドのSimWorksは現地時間4月20日,「Symbian OS」ベースの携帯電話機に感染するトロイの木馬を新たに52種類検出したと発表した。「既存のトロイの木馬および悪意のあるコードの合計を上回る数字である」(同社)

 今回検出したトロイの木馬は,Symbian OS対応の人気アプリケーション「BitStorm」「BugMe!」「Cosmic Fighter」「3D Motoracer」「SplashID」のクラック・バージョンとして送りつけられるが,アプリケーションのインストール・ファイルの他に,「Cabir」や「Locknut」といった既知のワームの亜種を含んでいる。

 SimWorks社CEOのAaron Davidson氏は「これまで,携帯電話を狙ったトロイの木馬は,最大でも1回に2~3件検出する程度だった」と述べる。「1種類のトロイの木馬を作成して52種類の異なる名前を付けることは簡単だが,今回は52種類がそれぞれアプリケーションをクラックしている」(同氏)

 Davidson氏によると,これまでの携帯電話向けウイルスの傾向は,(1)感染は広がるがダメージはない,(2)深刻なダメージをもたらすが増殖しない,のいずれかだったという。今回のように,これほど多くのトロイの木馬が発生したのは,「破壊的なウイルスを作り出せない」という見方に対する作者の反発だと,同氏は指摘する。

 52種類のトロイの木馬はすべて,Symbian OS v6.1以降を搭載した,フィンランドNokia製の携帯電話機「Series 60」(「Nokia 3650」「同6600」「同6630」など)をターゲットとしている。ソニーとスウェーデンEricssonの合弁企業Sony Ericssonの「P900/910」や米Motorolaの「A925/1000」など,UIQベースのSymbian OS搭載機は影響を受けない。

 なお,SimWorks社は今のところ,これらのトロイの木馬による実際の被害報告を受けていないという。

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[発表資料(PDF)]