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 韓国のSamsung Electronicsと米Microsoftは,フラッシュ・メモリーとハード・ディスク装置(HDD)を組み合わせた記憶装置「Hybrid Hard Drive(HHD)」の試作品を共同開発した。Samsung社が米国時間4月25日に明らかにしたもの。ワシントン州シアトルで開催中(4月25~27日)のハードウエア関連展示会Windows Hardware Engineering Conference(WinHEC)で展示している。

 試作したHHDは,通常のHDDに,NAND型フラッシュ・メモリーやロジック回路などを1チップ化した容量1Gビットの「OneNAND」を組み合わせた。OneNANDは,データ書き込み時にバッファとして使うほか,パソコンのブート時にデータ読み出し用バッファとしても利用する。

 “ハイブリッド書き込みモード”では,ほとんどの時間HDDの回転を止めておき,書き込むデータはフラッシュ・メモリーに一時保存する。メモリーがいっぱいになると,HDDを回転させてデータを移す。パソコンの電源が入っているあいだ常時HDDを回転させておく必要がなくなるので,大きな効率改善につながるという。

 「HDDにOneNANDを追加することでコストは若干増える。ただし,メンテナンス・コストの低減,HDD回転停止による95%の省電力化,ブート時間の短縮,信頼性の大幅向上の結果,最終的なコスト増加は小さくなるだろう」(両社)

 HHDは,Windows OSの次期版「Longhorn」(開発コード名)と組み合わせて使用するよう設計している。Samsung社は,HHDに対応した量産版ノート・パソコンの出荷が2006年終わりごろ始まると見込む。

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