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 東芝が,片面3層の読み取り専用光ディスク(記憶容量は45Gバイト)と,2層HD DVD-ROM記録層(同30Gバイト)と2層DVD-ROM記録層(同8.5Gバイト)を組み合わせた読み取り専用の両面ハイブリッド・ディスクを,東京と米国で5月10日に発表した。いずれも次世代光ディスク規格HD DVDと同じく,0.6mm厚の記録層を貼り合わせた構造を採用している。

 片面3層の読み取り専用光ディスクは,各層に単層HD DVDディスクと同じ15Gバイトのデータを書き込める。総記憶容量が現行の2層HD DVD-ROMディスク(同30Gバイト)に比べ50%多く,12時間分の高精細映画コンテンツを記録できる。

 ハイブリッド・ディスクは,片面に2層HD DVD-ROM記録層,反対面に2層DVD-ROM記録層を設けた両面ディスク。東芝では,2層HD DVD-ROM記録層に高精細コンテンツを,2層DVD-ROM記録層に標準解像度のコンテンツを記録する使い方を提案している。「同じ1枚のディスクで,(既に普及している)DVDプレーヤでは標準解像度のコンテンツを再生し,将来HD DVDプレーヤを購入したら高精細コンテンツを楽しめる。そのため,DVDからHD DVDへのスムーズな移行が可能になる」(同社)

 同社は,ディスク製造を手がけるメモリーテックのコメントを引用し「両ディスクとも既存の製造装置と製造ラインを使用して作ることができる」と説明する。「HD DVD用の製造ラインに若干の改造を施すだけで済み,ディスク1枚当たりの製造コスト増加は最小限に抑えられる」(メモリーテック)

 両ディスクの詳細については,ネバダ州ラスベガスで開催中のMedia-Tech Expo 2005において,5月11日のワークショップで紹介する予定。

 米メディアの報道(InfoWorld)によると,東芝は,HD DVDと競合する次世代光ディスク規格Blu-ray Discを推進する陣営と,共通の高精細ビデオ向けディスク規格をまとめる交渉を進めている。なお,5月10日付の日本経済新聞は「東芝,ソニー,(Blu-ray Disc陣営の)松下電器産業が,Blu-ray Discのディスク構造と東芝のソフトウエア技術を採用する方向で検討中」と報道したが,東芝はこれを否定したという。

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