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 米IBMと米Red Hatが,Solaris環境からLinuxサーバーへの移行を推進する企業向けサービスを米国時間5月17日に発表した。顧客によるSolarisからLinuxへの移行を支援するため,事前調査サービス,実際に移行作業を行う「Solaris to Linux Migration Factory」サービス,各種ソリューションやサポートを組み合わせて提供する。

 IBM社は移行サービスの一般提供を始める前に,一部顧客に対して事前調査サービスの無償提供を行う。事前調査では,移行に関する顧客からの質問に答えるほか,Linuxへの移行計画を練る。

 顧客がLinux移行を決断すると,IBM社のMigration Factory部隊が有償作業を開始する。同部隊は,SolarisのC/C++環境からLinux環境への移行を支援し,IBM社以外のWindows/Unixプラットフォームで動作している米OracleのデータベースをIBM社製サーバー上のRed Hat Linux/Novell SUSE Linux環境に移す。

 「この移行サービスを利用すると,顧客がSolaris環境からマルチ・プラットフォームLinux環境に移行する際の負担を軽減でき,これまでよりも迅速かつ容易に作業を進められる」(両社)

 両社は「あらゆる業界でLinuxへの移行を迅速化できる」と説明するが,特に金融サービス業界を重視している。「2004年からこれまでに,金融サービス向け独立系ソフトウエア・ベンダー(ISV)22社が,Solaris用アプリケーション48種類について,eServerプラットフォームのLinux環境への移植を進めており,既に33種類の移植が完了した。2004年に当社は金融系企業23社を対象に調査を実施し,ISV 24社の58種類のアプリケーションを“SolarisからLinuxに移植する重要度が極めて高い”と判断した」(IBM社)

 「SolarisからLinuxへの移行は,当社にとって目新しいものではない。実際,Linuxには数年前から取り組んでおり,約1万2000社ある当社のLinux顧客のうち,3000社以上がSolaris環境から移行してきたとみる」(IBM社世界Linux担当副社長のScott Handy氏)

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