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 無線業界と全米行方不明/被搾取児童センターであるNCMEC(National Center for Missing & Exploited Children)は,「Wireless AMBER Alerts」の立ち上げを米国時間5月17日に発表した。同システムは,携帯電話のテキスト・メッセージ機能を使い,誘拐された子供に関する情報を送信するもの。

 アラートは,「Wireless AMBER Alerts Initiative」に参加する通信事業者のサービスに加入しており,テキスト・メッセージの受信が可能な携帯電話のユーザーが利用できる。専用Webサイトまたは通信事業者のサイトに電話番号を登録することにより,テキスト・メッセージでアラートを受信できるようになる。情報受信地域は,最大5カ所まで登録できる。

 CTIAの会長兼CEOのSteve Largent氏は,「現在,アラートは,テレビやラジオ,高速道路の電光掲示板などで流されている。60%を超える米国人が携帯電話を所有しており,出かける時はほとんど携帯している。この構想は,AMBER Alertプログラムのリーチを格段に拡大するものである」とコメントしている。

 AMBERは「America's Missing: Broadcast Emergency Response」の略。米ダラスの放送局が1997年に誘拐された子供を捜すために,地元警察と協力して構築した初期通信システム。その後全米50州でAMBER Alertプログラムが確立されており,Bush米大統領は,2003年に調印した法令「PROTECT Act」の一部としてAMBER Alertプログラムを認定している。NCMECによれば,同システムを通じてこれまでに救出された子供の数は200人を超えているという。

 統計によれば,誘拐された子供の救出には,最初の3時間が非常に重要だという。Wireless AMBER Alertsでは,ほぼすべての携帯電話ユーザーが目撃情報を容易に寄せることができるため,誘拐を予防するツールとしても役に立つことが期待されている。

 同プログラムには,米ALLTEL,米Cingular Wireless,米Dobson Communications,米Nextel Communications,米RCC/Unicel,米Sprint,米T-Mobile,米Verizon Wirelessなどの主要通信事業者が参加している。

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