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 米AMDは,「AMD64」アーキテクチャ・プロセサ向け仮想化技術「Pacifica」の詳細な仕様を公開した。AMD社が米国時間5月25日に明らかにしたもの。仕様書,技術概要,ソフトウエア開発者向けガイドは,同社のWebサイトからダウンロードできる。

 Pacificaは,x86命令セットに対応したプロセサ用の仮想化技術。同技術を用いると,1台のコンピュータ・システムを複数の独立したパーティションに分け,各パーティション上で異なるOSやアプリケーションを効率よく実行できるという。

 新しいモデルと機能をプロセサおよびメモリー・コントローラに組み込んだことで,コア,メモリー,I/O,キャッシュを直接接続する「Direct Connect Architecture」対応AMD64プロセサの仮想化機能を強化している。

 「こうした(ハードウエアによる)新機能などは,従来のソフトウエアだけによる仮想化手法を強化/拡張する目的で導入した。その結果,簡素化やセキュリティ向上を実現すると同時に,既存のソフトウエア仮想化技術との互換性を維持して過去のIT投資をいかせるようになった」(同社)

 同技術に対応するクライアントおよびサーバー向けプロセサは,2006年前半に利用可能とする予定。また,今後リリースするシングル・コアおよびデュアル・コアのAMD64プロセサで64ビット対応仮想化ソフトウエアの性能を引き出せるようにするため,各プロセサの機能強化を進める。

 米メディアの報道(InfoWorld)によると,AMD社は,Pacificaと同様の仮想化技術「Vanderpool Technology(VT)」の開発を進める米Intelとのあいだで,互換性確保に向けた技術共有を公式には行っていない。ただし,両社はクロス・ライセンス契約を結んでいるという。

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