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 米ABI Researchが無線ブロードバンド規格WiMAX(IEEE 802.16a)の今後の展望について調査した結果を,米国時間5月31日に発表した。それによると,当座は“最後の1マイル”に向けたWiMAX利用が進む見通しである。しかし,受信機器の感度を大幅に向上できるオプション仕様をIEEE 802.16に組み込むことによって,ポータブル・デバイス用WiMax PCカードや内蔵レシーバなどの実用化が進む可能性があるという。

 同社によると,現時点で大手WiMAX装置ベンダーはこのオプション仕様を採用していないが,米TeleCISやフランスのSequans Communicationsといった小規模な企業が自社チップセットに同仕様を実装している。

 ABI Research社上級アナリストのPhilip Solis氏は,「WiMAX PCカードが当初の予測より早く市場に登場することで,家庭や職場などで利用されるノート・パソコンといったポータブル・デバイスが,固定区間向けのWiMAX(IEEE 802.16-2004)を利用できるようになるだろう」と予測する。「モバイル向けWiMAX規格のIEEE 802.16eほどではないが,ある程度のモバイル性を確保できるはずだ」(同氏)