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 米誌「CIO Magazine」は,同誌が5月に実施したIT支出に関する調査結果を米国時間6月1日に発表した。それによると,IT予算は過去12ヶ月で平均6.9%増加している。今後12カ月では4.8%増加する見込みだという。4月調査時の7.9%と比べて減少しており,「2003年11月以来のレベルまで低下する見通し」(CIO Magazine誌)。

 部門別にみると,ITサービスのアウトソースを除いて,IT予算は減少する傾向にある。しかし,IT雇用市場は上向いている。回答者の14.8%がITスタッフを見つけるのが困難だと報告しており,2001年10月以来の最高レベルに達している。

 「同月の結果により,CIOがコンピュータ・ハードウエアとストレージへの投資により注意深くなっていることが分かった。これら2つの部門で支出を拡大すると答えたCIOは半分未満だった。景気と市場的な要因が働き,ハードウエアの大部分において,前年よりも穏やかなペースで成長が進むだろう」(Deutsche Bank SecuritiesのITハードウエア調査ディレクタのChris Whitmore氏)

 調査は,企業のCIOと,CIOに相当する役職の217人を対象に,ITハードウエアおよびソフトウエア,サービス,インターネット関連の予算について,5月5~12日にアンケートを実施したもの。

 8つのITカテゴリに対する今後12カ月の支出について,「増やす予定」という回答者は39.2%で,4月調査時の43.3%から減少した。「減らす予定」と答えたのは15.1%で,前月の14.0%から増加した。セキュリティ・ソフトウエアの部門における予算の強化がもっとも大きく,回答者の54.0%が「予算を増やす」としている(4月調査時は58.7%)。ストレージも引き続き優先度が高く,回答者の46.5%が「予算を増やす」予定となっている(同50.0%)。

 その他の主な調査結果は以下のとおり。

・コンピュータ・ハードウエアについては,45.1%が「予算を増やす」(4月の調査時では49.2%),21.4%が「予算を減らす」(同18.7%)と回答

・IT雇用コスト(報酬,福利厚生,ボーナスを含む)は,過去12カ月で4.4%増加(4月の調査時では5.0%)

・ITスタッフについては,14.4%が「十分に確保できる」,14.8%が「見つけるのが困難」と回答

・今後12カ月の売上高のうち,インターネット事業(BtoB,BtoC)による収入が13.8%を占めると予測(4月の調査時では11.9%)

・今後12カ月間で,資材,部品などの23.4%はインターネットを介して購入すると回答(過去12カ月では20.2%)

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