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 米Microsoftは,オフィス・スイートの次期版「Office 12」(開発コード名)でXMLベースのファイル形式「Microsoft Office Open XML Formats」を標準ファイル形式として採用する。Microsoft社が米国時間6月1日に明らかにしたもの。Office 12は2006年後半に利用可能とする予定。

 Microsoft Office Open XML Formatsを採用するのは,「Microsoft Office Word」「同Excel」「同PowerPoint」の3アプリケーション。新ファイル形式で文書を保存すると,従来の形式よりファイル・サイズが小さくなるうえ,ファイルが壊れた場合に復旧しやすくなるという。さらに同社は,「怪しいコードがファイルに紛れ込んでいても,その存在を見つけやすく(その部分を除去するなど)管理しやすくなるので,安全性も高まる」と説明する。

 新ファイル形式を採用することで,Officeアプリケーションから他社製アプリケーションのデータに直接アクセスできるようになる。逆に,他社製アプリケーションから新ファイル形式の文書にアクセスすることも可能なので,アプリケーション間の相互接続性が高まる。

 同社は,新ファイル形式の仕様を公開するとともに,ロイヤルティ・フリーでライセンスする。「サーバーやアプリケーション,ビジネス・プロセスに無料で組み込んで利用できる」(同社)

 Microsoft社Office製品担当上級副社長のSteven Sinofsky氏は,「新ファイル形式によって,改めてトレーニングを行うことなく,作業者の効率と生産性を大きく改善できる」と述べる。「当社は顧客から,ファイルおよびデータの管理性向上,相互接続性向上,オープンかつロイヤルティ・フリーで仕様が文書化されたファイル形式の提供を,既存アプリケーションとの互換性を損なうことなく実現するよう求められていた。XMLベースのファイル形式を標準とすることで,こうした要求に応える」(同氏)

 新ファイル形式の詳細については,6月5~10日にフロリダ州オーランドで開催する技術者向けセミナーMicrosoft Tech*Ed 2005で紹介する。

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[発表資料(概要)]
[発表資料(Sinofsky氏のコメント)]