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 米Cisco Systemsが,パケット・レベルではなくアプリケーション・メッセージ・レベルで通信制御を行うネットワーク製品系列「Cisco Application-Oriented Networking(AON)」を米国時間6月21日に発表した。Cisco社は「ネットワークに“知能”を与えることで業務アプリケーションとの親和性が高まり,経営面の意志決定がより効果的/効率的になる」と説明する。

 AONは,パケット層の上位でやり取りされるアプリケーション間のメッセージを解釈し,通信制御を行う。こうしたメッセージの例として,同社は注文書,投資取引,出荷承認を挙げ,「AONによりネットワークが“アプリケーションの言語”を話すようになる」と形容する。

 既存のネットワーク装置にアプリケーション・メッセージ制御機能を付加するだけなので,使用中のアプリケーションに変更を加える必要がなく,それまでの投資を無駄にしないで済むという。「カスタム・ソフトウエアの開発や大規模なシステム統合の必要性も少なくなり,コスト削減,簡素化,アプリケーション導入の迅速化,変更管理の容易化,規制順守の省力化といった効果も得られる」(同社)

 なお同社はAON製品系列を展開するにあたり,以下の企業と協力して対応ソリューションを提供していく。米IBM,ドイツSAP,米Electronic Data Systems(EDS),米SAIC,米TIBCO Software,米VeriSign,米Actional,米ConnecTerra,米Contivo,米CXO Systems,米Infogain,米ManTech International,英Trace Financial,米TransactTools。

 米メディアの報道(InfoWorld)によると,第一弾のAON対応製品はCisco社製スイッチと組み合わせて使用する支店/営業所向けルーターとブレード・サーバーで,2005年終盤に利用可能とする。その後スタンドアロンのAON対応機器や,SAP社製アプリケーションと接続可能なルーターを提供する予定という。

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