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 米Deloitte & Toucheは米国時間6月22日,今後5年間のベンチャ・キャピタル(VC)の動向について調査した結果を発表した。それによると,現在,海外に投資している米国のVCは全体の11%だが,今後5年間に海外への投資を増やす予定のVCは20%にのぼるという。

 調査は,Deloitte & Touche社が全米ベンチャ・キャピタル協会(NVCA)と共同で,2005年2月~5月にかけて世界のVC(545社)を対象に実施したもの。

 今後5年間の投資対象として「中国」を検討している米国のVCは20%。次いで,「インド」(18%)が多く,ほかには「カナダ/メキシコ」(13%),「大陸欧州」(13%),「イスラエル」(12%),「英国」(11%)などが挙げられた。

 米国も投資対象として人気が高く,今後5年間に米国への投資を増やす予定の海外VCは16%に達した。米国内のVCを含めると,今後5年間に米国に投資予定のVCは65%となる。

 Deloitte & Touche社Venture Capital Servicesグループ担当ナショナル・ディレクタのMark Jensen氏は,「米国ではさまざまな質の高い取引ができるほか,経験豊かな地元投資家と安定したIPO(新規株式公開)市場という魅力がある」と説明する。

 また調査から,投資対象としてエネルギー/環境分野への関心が高いことが分かった。現在,エネルギー/環境分野の企業に投資しているVCは12%だが,今後5年間で21%に拡大する。また,消費者向けビジネスの投資も現在の19%から21%に増加する見通しだ。

 NVCA議長のMark Heesen氏は,「エネルギー/環境分野の投資は,コスト効率の高いエネルギー源の開発が期待されているためだろう。また消費者向けビジネスは,携帯電話やMP3対応プレーヤといった日用品が急成長を遂げているため」と分析する。

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