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 国際レコード産業連盟(IFPI)は,2004年における音楽CDの海賊版に関して世界各国を調査した結果を英国とスペインで現地時間6月23日に発表した。それによると,2004年に販売された海賊版音楽CDは12億枚で,音楽CD世界市場の34%を占めた。被害額は46億ドルにのぼる。

 ただし,メキシコ,ブラジル,香港,パラグアイ,スペインなどで,海賊版に対する取り締まりが強化されたことから,海賊版CDの増加は,過去5年間で最も減速した。

 IFPIによると,海賊版CDが多く出回っている国のワースト10は,ブラジル(海賊版の割合が52%),中国(同85%),インド(同56%),インドネシア(同80%),メキシコ(同60%),パキスタン(同59%),パラグアイ(同99%),ロシア(同66%),スペイン(同24%),ウクライナ(同68%)。

 海賊版CDの売上高が正当なCDを上回った国の数は,過去最大の31カ国に達し,チリ,チェコ共和国,ギリシヤ,トルコなどが初めて名を連ねた。ブルガリア,カナダ,韓国,台湾なども海賊版が路上とインターネットの両方で出回っており,「特別な警戒が必要」(IFPI)という。

 「被害の大きい10カ国では,一部の政府の取り組みによって状況が大きく改善しているものの,大半の政府は口先だけの不十分な対策しかとっていない」(IFPI会長兼CEOのJohn Kennedy氏)

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