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 スパイウエアに対抗する業界団体Anti-Spyware Coalition(ASC)は,どのようなプログラムがスパイウエアなのかを定義する文書の草案を公開した。ASCが米国時間7月12日に明らかにしたもの。業界や消費者,企業に統一した定義を提供することで,スパイウエア対策の推進を図る。

 ASCによると,「スパイウエア対策ベンダーがそれぞれ効果的なアンチ・スパイウエア・ツールを提供している」という。「ただし,問題のないプログラムとスパイウエアとの区別に関する合意や明確な定義が不十分であるため,全体としては解決に向けた努力が結果に結びついていない」(ASC)

 草案のなかで,ASCは以下の条件を備えるプログラムをスパイウエアと定義した。

・パソコンの操作感,ユーザーのプライバシ,システムの安全性に変更を加え,ユーザーによる制御を阻む

・ユーザーがパソコンにインストールしたプログラムなどのリソースを使う

・ユーザーの重要な情報を収集,使用,送信する

 ASCでは,アドウエア,ポート・スキャナ,スクリーン・スクレイパといった,一般的にユーザーが使用を望まないプログラムについても定義した。草案には,不要なプログラムのダウンロードを回避したり,入り込んでしまったスパイウエアからパソコンを守るヒントも掲載している。

 草案はASCのWebサイトでダウンロードできる。ASCは8月12日まで草案に対する意見を募り,「インターネット・コミュニティ全体の要件を満たせるよう,定義の詳細をつめる」としている。

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[発表資料(PDF形式)]