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 フィッシング対策の業界団体である米Anti-Phishing Working Group(APWG)は米国時間8月3日,悪質化する個人情報の窃盗に関して,より精力的に取り組むことを明らかにした。同団体によると,フィッシングがより巧妙になった「pharming(ファーミング)」や,犯罪目的のプログラムが急増しているという。

 6月にAPWGに報告された旧来のフィッシング攻撃の数は1万5050件で,5月の1万4987件からわずかしか増加していない。しかし,パスワードの盗難を目的とした悪質なプログラムの数は154件で,5月の79件からほぼ倍増した。同様に,パスワード盗難が目的の不正URLは526件で,4月の260件,5月の495件から着実な増加傾向にある。

 APWG議長のDavid Jevans氏は,「自動化されたフィッシング攻撃は,ブラジルで被害額が数千万ドルに及ぶなど,大きな打撃を与えることが分かっている。今後は,ユーザーをだまして個人情報を盗む『ソーシャル・エンジニアリング』を使った手口よりも,キーロガーやセッションのハイジャックといった,より高度で自動化された悪質プログラムが増えるだろう」と警告する。

 APWGは悪質化するフィッシング攻撃の増加を受け,今月より,消費者,政府機関,企業などからアクセス情報を盗み,オンライン攻撃,個人情報の窃盗,詐欺などに悪用する,悪質なプログラムについて調査を開始したという。

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