マーケティングという言葉を聞くと読者は何を思い浮かべるだろうか。誠にお恥ずかしい話であるが、筆者はごく最近まで、宣伝や販促のプロモーション活動のことだと誤解していた。

 マーケティングを一言で説明すると、「市場(顧客)を創造すること」になるだろう。まだ顕在化していない市場(顧客)の要求を先取りし、市場(顧客)を満足させる製品やサービスのコンセプトをまとめ上げ、そのコンセプトを広めていく。

 そのためには様々な取り組みが必要になる。とりわけ、既存の顧客が何を感じているかを定点観測し、それに基づいて自社の活動を改善する仕組みを作ることが重要である。

 こうした取り組みの提唱者として、ジェイ・カリー氏というコンサルタントがいる。彼は、「カスタマー・マーケティング・メソッド」と呼ぶ手法を提唱したことで知られる。また、CRM(カスタマー・リレーションシップ・マネジメント)のポータルサイトCRMguruのパネラーも務めている。

 筆者が面白いと思ったのは、カリー氏が「CRM without software」というフレーズを使っていることだ。CRMは「個々の顧客の状況、とりわけ優良顧客の要請を素早く把握し、それに応えていく」ことである。つまりソフト製品を買い込むこととは同義ではない。

 「××M without software」の応用範囲は広い。「なんとかマネジメント用ソリューション」という話を聞いたら、「without software」とつぶやくとよい。もちろん、よくよく考えた結果、「with software」になっても差し支えない。

 さてジェイ・カリー氏は来週来日し、セミナーで講演する。関心のある方はこちらをご覧いただきたい。

 主催者であるグローバル情報社会研究所のご好意により、「情識」の読者は先着10名まで、第1部にビジター特別優待価格(5000円)が適用される。電子メールあるいはFAXで申し込む際に、「情識を見て申し込みます」と書いていただきたい。公式な締切日は3月18日になっているが、まだ間に合うそうである。