昨日13日、本欄の愛読者の一人から久々にメールをいただいた。このところ彼女とは音信不通になっていたが、近況が分かり安心した。メールの中に、12日に本欄で公開した「早朝のATM」という一文に関する意見が書かれていた。

 彼女の意見を紹介する。

「ちなみに今日のコラムにありましたATMの手数料についてですが、私は自分のお金を出し入れするのに105円も払うことには、断固反対です!お財布代わりにこまめに利用しすぎといえばそうなのですが、払うことを拒否するあまり、銀行のはしごも厭いません!・・・却って105円より貴重な時間をロスしていますね」

 彼女は大手外資系企業に所属し、ばりばりと働いている。会社から評価され、マネジメント研修も受けていたはずである。多忙でなおかつ論理的に物事を考えられる彼女のような人であっても、ATM手数料については上記のような意見を持っている。

 となると銀行は、いちいち105円を徴収するやり方そのものを見直す必要があるのだろう。実際、いくつかの銀行は、一定額以上を預け入れるとATM手数料を無料にするといった、優良顧客向けの商品を出している。

 ところで今朝の日本経済新聞朝刊に、「東京スター銀行が他行顧客でもATMを無料にする」という記事が出ていた。昨晩は4時間しか寝ていないためか頭がなかなか回らず、電車の中でこの記事を数回読んだがビジネスモデルを理解できなかった。

 事務所の机に座り、もう一回じっくり読んだところ、ようやく大枠の仕組みを理解できた。東京スター銀行がATMを大量に設置し、他行客に使わせ、他行から手数料をとってATMネットワークの運営費に充当する、というモデルとみられる。

 ただしATMの大量出店は、古くは三和銀行(現UFJ銀行)、最近ではコンビニエンスストア各社(イーネットあるいはIYバンク銀行)がすでに先鞭を付けている。もはや供給過剰と言ってもよい。そこに東京スター銀行がどのように割ってはいるのか、記事からはその戦術が読みとれなかった。