知り合いから依頼され,ある勉強会で,「インターネットがメディアに与える打撃」に関して話をすることになった。その勉強会は今晩開かれる。週末に何を話すか考えたものの,明るい結論になりそうもないので,ちょっと困ってしまった。

 知り合いからは,「ITと経営に関わる刺激的なテーマなら何でもいい」と言われたのだが,勉強会に参加されている方々の顔ぶれを見るとITと経営に詳しい方ばかりである。生半可な話では申し訳ないと思い,インターネットが記者活動に与える影響について筆者の考えをまとめてみることにした。

 インターネットがメディアに与える影響については,これまで数回書いている。普通に考えると,「インターネット上の情報は無償。新聞や雑誌は有償。よって有償の利用者が無償メディアに流れ,既存メディアは困る」という筋書きになる。しかしこうしたことは書かなかった。書かなかった理由は,誰でも思いつく筋書きであることと,本当にこうなったら筆者にとって困るからである。

 そのかわり,「読者が自分の意見を発信できるようになったことが最大の変化」と書いてきた。今でもこのことは重大な変化と思っている。

 しかし昨晩,あれこれ考えてみると,やはりインターネットは既存メディアにとって脅威になっている。単に無料だからではなく,メディアの特性として紙より優れているところがいくつかあるからだ。

 今週はしばらくこの話を書く。正確に言うと,一週間分を本日の朝,すべて書く予定である。実は,本欄をお色直ししたときに,記事の公開日時を指定できるようにした。つまり記事をまとめて書いて登録しておけば,毎日自動的に更新できる。しかしなんとなく面倒なので,これまでは毎朝その日の記事を書いていた。Webサイトが持つ,せっかくの仕組みなので,今回は利用することにする。