昨日公開した開発日記について早速愛読者からメールをいただいた。

愛読者のメール
こんばんわ。谷島さんが早起きの中、私はあいからず夜おそ、朝もおそです。ところで情識によると、5月18日の朝は5時30分帰宅となっていますが、まさか飲まずに朝帰りですか? それは相当過酷ではないですか!
 ひとの日記を見るということは、特にあっちへ行ったりこっちへ行ったりと動きがある場合は、特におもしろいですね。それにしても忙しそうです。谷島さんはひとに会われるとき、緊張とか面倒とか、気構えることはめったにないのですか?これだけ毎日いろいろな人に会われるのは、楽しい反面、ストレスにもならないかな、と個人的に思いまして。

筆者の返信
 F様 なんとまだ会社にいます。くたびれていましたがメールを拝見して元気になりました。情識の件,5時30分に「起床」を帰宅と誤記しておりました。しかし何時に帰っても5時30分起きなのでちょっとつらいです。これから6月半ばまでは毎日こんな感じです。谷島 追記 その通り,人に会うのは結構しんどいです。特に初対面の人と会うのはなかなかです。

 さて続いて昨日20日の活動状況を報告する。

5月20日
 5時30分起床。5時間は寝たはずだがまだ眠い。いくつかのメールに返信。始発駅まで移動し、座っていこうと思ったものの、面倒なのでそのままいつもの経路で出社。9時40分に到着。目を覚まそうと、コンビニエンスストアでドリンク剤を買う。1001円。

 取材は昨日19日でほぼ打ち止めにし、今日からは原稿の執筆や査読に専念する予定である。そのため背広は着てこなかった。こうしておけば緊急の記者会見があってもいきづらい。

 まず机の上と周囲の大掃除を開始する。原稿を書く前にはいつもそうしている。これを原稿書きから逃避していると見るか、頭の整理も同時にしていると見るか、難しいところである。

 電話がなる。たまたま出張する記者が多く、編集部にほとんど人がいない。よって電話に出る。現在、新雑誌のために実施しているアンケート調査についての問い合わせであった。このアンケートは、企業トップに「技術をどう経営に活かしているか」を尋ねるものである。

 新雑誌の記事のうち、自分が担当している部分の進捗を再確認する。といっても確認するまでもない。まだ一本も原稿は出来上がっていない。新雑誌は6月に出版する予定であり、本当はもう半分くらいはゲラになっていないとまずい。

 ちなみに船出号は200ページを超える分量になる。一冊すべて、あるテーマの特集である。筆者は巻頭の宣言文を書くほか、特集の構成要素であるプロジェクトマネジメントの項を担当している。プロジェクトマネジメントができていない状況で、「プロジェクトマネジメントが大事」という原稿をまとめるのはなかなか妙である。

 新雑誌の原稿の大半は、外部の寄稿者に執筆をお願いしている。お願いした筆者に状況を確認しなければならない。そこでメールを次々に打つ。さらにいくつかの原稿については正式発注そのものがまだのものもあった。こうしたものについては丁重なお願い文をやはりメールで出す。ただし「締切は5月24日でお願いします」などと書いているので、丁重どころではないという感じである。

 12時30分。普段は昼食をとらないのでそのまま仕事を続ける。ある面倒な件で、米国人の方に電話。といっても彼は驚くほど日本語が流暢である。日本人に説明してもなかなか理解できない案件を、彼は5分くらいで理解してくれた。その後どう進めるかを相談し、結局、1時間近く話した。

 14時。社内の定期健康診断に出かける。筆者は運動とか健康性食品摂取など、体によいと言われることは一切していない。そのため健康診断だけは真面目に受けている。問診票に酒についての質問があり、「飲まない」に丸をする。これまでは、「毎日飲む」に丸をして、しかも分量の目安についても最大値に丸をしていた。

 健康診断でちょっと驚いたのは体重である。筆者の通常値より3キロほど減っていた。これは禁酒のためであろう。筆者の体重は2月ごろがピークで、夏にかけてどんどん減る。しかしこのままいつもの調子で減り続けると、ちょっとよくないかもしれない。

 15時。関係者へメールを打ち終わったので、原稿の査読に着手。ある寄稿者から送って頂いた寄稿を読み、原稿を少し直す。この方は原稿を書くのが早くかなり以前から原稿を送ってきて下さった。原稿を直し、メールする。

 16時30分。旧知のソフト会社社長から電話。原稿を書こうと思って社内にこもると、不思議と来客や電話がある。しかも音信不通の方がいきなり姿を見せたり、電話をしてこられる。今回もそうであった。この社長と話すのは10年ぶりである。ただ、もともとは20年を超える付き合いであり、10年以上前はしばしば会っては飲んでいた。

 「人を紹介したいから会ってくれ」ということであったが、こちらの状況を話し、会う日時を6月中旬の夜にしてもらう。紹介してくれる人にも大昔会っている。二人ともよく飲む方である。二対一ではまずいと思い、古巣の日経コンピュータに電話。若手記者を呼び出し、「面白いソフト会社の社長を二人紹介するから付き合うように」と依頼する。酒の相手は若手にさせて、筆者はお茶を飲むつもりである。

 17時。さすがに何か食べようと、昼食兼夕食をとる。野菜炒め。席に戻って、新雑誌の巻頭に掲載する文章を考える。実は、2週間くらい前に一通り書いてみた。はっきり言って非常につまらないので、それはお蔵入りにしてある。

 新雑誌のテーマは、マネジメント・オブ・テクノロジーである。このテクノロジーとは、ITだけではない。このため筆者が取材したことがない領域のほうが広い。しかもいくつか取材して分かったが、世の中一般のビジネスとテクノロジーの関わり合いの問題と、ITという「狭い」世界におけるそれとは、問題が似ているところもあるし、違うところもある。したがってなかなか巻頭の文が書けない。

 20時、デザイン会社から電話。新雑誌のデザインについて打ち合わせ。なにしろ200ページ超の本のデザインを一気に仕上げるのであるからデザイナの方も大変である。しかも今回は、あまり写真や図表を使わず、イラストを多用する。イラストレーターに依頼すいるニュアンスについて電話で相談する。

 21時。寄稿者リストを見て、まだ連絡していない寄稿者にメールを送る。ちなみに今数えてみると19日に送信したメールの本数は56本であった。

 23時。船出号の仕事を中断し、第二号の企画書を清書する。第二号は7月に出すことが決まっている。二号目の企画会議は何度もやったのであるが、なかなかまとまらない。

 24時。なかなか企画書がまとまらない。帰宅するかどうするか考えた末、一気に作ってしまうことにする。

 25時。出張に出かけていた編集長からメール。自宅についたらしい。「可能なら電話をくれ」とメールする。

 25時30分。編集長から電話。諸連絡をして、いくつかのことの判断を仰ぐ。主としてお金にかかることである。

 26時。企画書作りに戻る。

 27時。さすがにばてたので帰宅する。