三連休が終わった。台風が直撃した土曜は、朝から取材に行き、それから事務所へ行って夜まで資料整理をしていた。昨日月曜は、日経ビズテック第4号の特集企画のために集めた資料を朝から晩まで読んでいた。このためかどうか、たまには仕事以外の話を書こうという気になったので、仕事をしなかった日曜のことを書く。

 10月11日付の朝日新聞朝刊社会面に、「1円玉並べてジョン・レノン」という記事がかなり大きな写真とともに掲載された。1円玉を250万枚使って、ジョン・レノン氏の顔を描こうという試みが10月10日、さいたまスーパーアリーナで行われたのである。11日付の日本経済新聞も写真は載せなかったものの、この催しを報じていた。

 筆者はなぜか参加してしまい、次男ともども1円玉をせっせと並べてきた。10日日曜は次男と二人で留守番をしており、昼食がてら、さいたま新都心に出かけたところ、スーパーアリーナで催しが開かれていることを知ったのである。

 次男がやりたいと言い出したが、あいにく1円玉は持っていなかった。受付で聞くと、寄付をすれば1円玉を渡してくれるという。1000円札を渡し、1円玉が詰まったボトルを受け取った。

 1円玉を並べる黒いシートは縦横30メートル以上はあり、かなり広かった。その上に立つと、自分がどの部分にいるのかよく分からない。おそらく英文字と思われるところに並べることにし、次男と一緒に小一時間ほどかけてボトルに入っていた一円玉をすべて並べた。

 並べ終わってからアリーナの上部席まで上がって眺めると、ジョン・レノンの顔の下に、「SAITAMA CHUOU JC」と書かれている。さいたま中央青年会議所が主催する催しであったからだ。筆者と次男が並べたのは「H」のほぼ半分を占める箇所である。

 ジョン・レノンだからであろう、「LOVE&PEACE」の文字もあった。朝日新聞の記事を読むと、催しの主旨は「世界平和を祈る心を一つにしよう」であった。寄付金はジョン・レノンと小野洋子氏が設立した財産に渡され、学校建設などに使われるという。

 かなり唐突だが、筆者は「世界平和を祈る心」を持っていない。ジョン・レノンが「愛と平和」の音楽家であったとも思えない。しかしこれらは1円玉を並べた後で思ったことであり、アリーナにはいつくばって並べているときは何も考えていなかった。無心で手を動かすのは、なかなか気持ちのよいことであった。