米Inprise社は,Java開発ツールの新版Borland JBuilder4を発表した。新版では,EJB(Enterprise JavaBeans)1.1仕様に準拠し,Servlet/JSP(JavaServerPages)のデバッグ機能を強化,チーム開発に対応したソースコード管理機能を追加するなど,大規模Webアプリケーション開発機能を強化した。稼働環境として,Windows版,Solaris版,Linux版をそれぞれ用意する。

3種類のバージョンがある。(1)「JBuilder 4 Enterprise」は,EJB開発機能などを搭載したWebアプリケーション・サーバー向け開発環境。米国で2000年9月末に出荷予定。(2)「JBuilder 4 Professional」は,JSP/Servlet開発環境を備えるが,EJB開発機能などは省略した。米国で9月末に出荷予定。(3)JBuilder 4 Foundation。無償公開するエントリ版。2000年10月に無償ダウンロード開始予定。価格は追って発表の予定。

この新版での主な機能追加は以下の通り。
・最新版Java環境であるJ2SE(Java2 Platform, Standard Edition) v1.3に対応
・EJB1.1仕様に対応
・Servlet 2.2/JSP 1.1 仕様に対応
・EJBコンポーネント開発用ウィザード「Entity Beanモデラー」を装備。
・リモート・デバッガを装備。Windows,Linux,Solaris,HP-UX,AIX,Tru64 など各種ターゲット環境に対応。
・開発ターゲットとなるアプリケーション・サーバー製品として,Inprise Application Server4.1のほか,新たにBEA WebLogic Server5.1に対応。ドラフト段階のEJB 2.0仕様も一部取り入れた。
・Servlet/JSPのデバッグ機能。JSPのブレーク・ポイント付き実行や,Servletのリモート・デバッグなどを可能にした。
・複数の開発者による作業を想定したソースコード管理機能。リポジトリ・エンジンなど装備。・Webアプリケーションを手軽に開発できる「InternetBeans Express」機能。

このように,新版での主な強化点は,EJB/JSPを駆使したWebアプリケーション・サーバー向け開発機能(ウィザード類,デバッグ機能)と,大規模開発に備えたソースコード管理機能である。これらをフル活用するには,最上位製品「JBuilder4 Enterprise」が必要となる。

今回のJBuilder4に先駆けて登場しているJava開発ツールとして,IBM VisualAge for Java v3.5,WebGain VisualCafe4(日本国内では未発表)がある。今回のJBuilder4を含め,新たに登場してきたJava開発ツール製品は,いずれもWebアプリケーション・サーバー向け製品としての性格を一層強めている。一方,JBuilder 4 Foundationや,米Sun Microsystems社のForte for Javaのように,無償の開発ツールも登場している。Java開発ツール市場は
,企業向け製品と無償版に2極化しつつあるといえる。

●プレスリリース
http://www.borland.com/about/press/2000/announcingjb4.html