日経マーケット・アクセスがジェーシービー(JCB)*1の協力を得てまとめたところ,2001年9月締め*2のECサイトにおけるJCBカードの利用状況は,女性の構成比が高まった。利用金額に占める女性の比率は前月比1.1ポイント増の21.9%,件数も同0.9ポイント増の26.5%だった。2001年9月締めの全利用金額は10月17日付リリースでも紹介したように2ケタの大幅減だったが,女性は男性に比べて落ち込みが小さかったことで構成比が増加した。

29歳以下と30歳代は金額と件数の動きが逆に

 2001年9月締めの利用状況を年齢別に見ると,やや複雑な傾向になった。まず40歳代は金額,件数とも比率が下がり,ぞれぞれ1.4%減の26.2%,0.7ポイント減の21.4%だった。これに対して,50歳以降は同1.0ポイント増と同0.4ポイント増で,40歳代に比べると"堅調"である。
 30歳代と29歳以下を比べると,金額と件数で対照的な結果となった。30歳代は金額構成比が0.9ポイント増加したのに対して,件数構成比は0.1ポイントの微減。一方,29歳以下は金額構成比が0.6ポイント減ったのに対し,件数は0.4ポイント増だった。少なくとも年齢別の観点から見る限り,9月締めは多くの要因が絡み合っていそうだ。
(松井 一郎 = 日経マーケット・アクセス)

2001年9月締め分の全体傾向はこちら

*1 JCBはECサイトでのクレジット・カード決済による取引を実店舗での取引と分離して集計している。日経マーケット・アクセス(http://ma.nikkeibp.co.jp/)は同社の協力を得て,個人を中心としたEC市場の指標となるデータを提供する。毎月中旬の水曜日に,前月締めのECサイトにおけるJCBカードの利用金額や利用件数を報告し,翌週の水曜日にはECサイトの取引における男女別や年齢層別の状況,さらに次の週にはECサイトの店舗種類別データのほか,ISP(Internet Service Provider)の接続料に関するデータを報告する。日本の個人向けEC市場では,現在クレジット・カードによる決済が3割程度を占める。JCBは,ECサイトにおけるクレジット・カード決済のうち,JCBカードが3割弱のシェアを占めると推定している。なおここでいうクレジット・カード決済とは,WWWページでクレジット・カード番号を入力しての決済のほか,SET(Secure Electronic Transaction)による決済,So-netが提供するSmash決済などを含む。ファクシミリや電話でクレジット・カード番号を通知する決済は含まない。
*2 各月分はJCBが当月15日締めで処理した取引である。これらの取引の発生期間は加盟店舗により異なるが,前月中旬から当月上旬までの取引が多い。ただし一般に売り上げを立てるのは,商品の受注後,発送(出荷)をして,さらにクーリング・オフの期間を経てからである。つまり,ここで報告する月締めの値は1~2カ月前の購入状況を反映している。

ECサイトにおけるJCBカード利用金額の男女別,年齢層別構成比(2001年9月,JCB調べ)
       2001年9月締め分の
利用金額
構成比
(%)
対前月比(ポイント) 対前年同月比(ポイント)
男女
男性 78.1 -1.1
-4.2
女性 21.9 +1.1
+4.2
年齢
層別
29歳以下 19.1 -0.6
-3.2
30歳代 40.6 +0.9
+0.5
40歳代 26.2 -1.4
+1.0
50歳以上 14.1 +1.0
+1.8
 

ECサイトにおけるJCBカード利用件数の男女別,年齢層別構成比(2001年9月,JCB調べ)
       2001年9月締め分の
利用件数
構成比
(%)
対前月比(ポイント) 対前年同月比(ポイント)
男女
男性 73.5 -0.9
-4.1
女性 26.5 +0.9
+4.1
年齢
層別
29歳以下 29.1 +0.4
+0.8
30歳代 40.2 -0.1
-0.0
40歳代 21.4 -0.7
-0.6
50歳以上 9.4 +0.4
-0.2
 

参考図表
  図2-1 ECサイトにおけるJCBカード利用金額の男女別構成比の推移
図2-2 ECサイトにおけるJCBカード利用件数の男女別構成比の推移
図2-3 ECサイトにおける男女別に見たJCBカード利用金額の推移
図2-4 ECサイトにおける男女別に見たJCBカード利用件数の推移
図2-5 ECサイトにおける男女別に見たJCBカードの平均利用単価の推移
図2-6 ECサイトにおけるJCBカード利用金額の年齢層別構成比の推移
図2-7 ECサイトにおけるJCBカード利用件数の年齢層別構成比の推移