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Intelエンタープライズ・プロセサ事業部長Gadi Singer氏2001年8月30日,米サンノゼで開催中のIntel Developer Forumの基調講演にて,米Intel社エンタープライズ・プロセサ事業部長のGadi Singer氏が次世代Itaniumプロセサ(コードネームはMcKinley)の仕様を明らかにし,McKinleyの次に控える製品(コードネームはMadison)の概要について述べた。

 現行のItaniumの動作周波数は最高で800MHz止まりだが,McKinleyでは1GHzに達する。整数演算ユニットの数は4から6に増やす。また,現行のItaniumのロード/ストア・ユニットはロード/ストア命令のどちらかを二つ実行できるが,McKinleyではロード命令,ストア命令を混在させた形で同時に2命令実行できるようにした。これらの改良により,演算器に対して同時に発行できる命令数を8個から11個に増やした。また,パイプラインの段数を10段から8段に減らした。

 データ・バスも強化した。Itaniumではバス幅が64ビット,動作周波数が266MHzだったが,McKinleyではバス幅を128ビット,動作周波数は400MHzとした。これにより,バスのデータ転送速度を2.1Gバイト/秒から,6.4Gバイト/秒に引き上げた。

 キャッシュの構成も変更した。Itaniumでは96Kバイトの2次キャッシュと4Mバイトの3次キャッシュを備える。このうち,L2キャッシュはダイに封止されているが,L3キャッシュはダイとは別チップを使用している。McKinleyでは2次キャッシュの容量を256Kバイトに増強した。一方,3次キャッシュの容量は3Mに減らし,プロセサ・ダイに封止する。

 これらの改善により,McKinleyではItaniumの1.5倍~2倍の性能向上が見込めるという。出荷開始時期は2002年を予定している。そして,2003年には早くも次世代製品であるMadisonを出荷する予定だ。Madisonでは製造プロセス・ルールを0.13μmとし,L3キャッシュの容量を6Mバイトに増やすという。

(笹田 仁=日経バイト)