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 総務省は屋外での無線LANによるアクセス・サービス向けの周波数帯として5GHz帯を開放することを検討中だが,これに新たな周波数帯が追加されたことが明らかになった。IEEE802.11aなど5GHz帯を使う無線LANによる屋外無線アクセス・サービスにはずみがつきそうだ。

 追加される周波数帯は5.03G~5.091GHz帯。この周波数帯は国際的にMicrowave Landing System(MLS)という航空機の着陸誘導用の通信に使用されている。ただ,国内ではMLSを利用している空港はなく,割り当てられてはいるものの実際には使われていない。

 IEEE802.11a機器は,現在屋内での利用に限定されており,総務省は802.11a機器を屋外で使えるよう,情報通信技術分科会に4.9G~5GHz帯の開放を昨年から諮問していた。

 ただし,4.9G~5GHz帯は,NTTやKDDIなどの通信事業者が基幹通信に使っているため,制度的に使用可能になったとしても,すぐに屋外無線アクセスのサービスを始めることは難しい。そのため,現在使われていない周波数帯として5.03G~5.091GHzに白羽の矢が立った。

 情報通信技術分科会の答申は4月以降に出る見込み。現在の審議が終わり次第,総務省では省令改正を電波監理審議会に諮問。その答申を待って省令改正および周波数割り当ての変更を実施する。これには3ヵ月程度かかると見られており,早ければ7月にも省令が改正される。未使用の周波数帯が加わったことにより,ホット・スポットなど屋外の無線アクセス・サービスに拍車がかかることになりそうだ。

(仙石 誠=日経バイト)