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 シグマは2002年3月22日,1000万画素の一眼レフ型ディジタル・カメラ「SD9」をフォトエキスポ2002の会場に展示した。動作している実機を展示したのはこれが初めて。フォトエキスポは2002年2月22日から24日まで東京ビッグサイトで開催しているカメラの展示会。

 SD9は,世界で初めて米Foveon社のイメージ・センサ「X3」を採用した。このイメージ・センサは従来のものと異なり,1画素でRGBすべての情報を得ることができる。現在ディジタル・カメラで一般に採用しているCCDやCMOSイメージ・センサでは1画素では一つの色の明るさしか取得できない。このため周囲の画素の情報を使って,各画素の持つR,G,Bの情報を算出する。

 X3は光が波長によって,物質の中を通過できる距離が違うという性質を利用している。例えば海中を撮影すると,赤い色がほとんどなくなり,青い色に覆われた世界となる。海中では太陽の白色光のうち,赤い光から届かなくなるためだ。

 この光の性質を利用して,イメージ・センサの深さ方向で表面から順にB,G,Rの情報を得る。したがってX3は354万画素分のセンサで,その3倍の1062万画素分の情報を得ることができる(SD9の有効画素数は1026万)。記録する画像は最大で2268×1512ピクセル。X3の表面積はAPSのフィルムとほぼ同じ縦13.8×横20.7mmで,一般に普及している00万や300万画素のCCDに比べて約15倍の面積になる。

 展示会では実機で画像を撮影できるが,データを印刷したりパソコンの画面に表示させることはできない。なお,シグマによると「現在のところSD9の出荷日,価格などは未定」。

(市嶋 洋平)

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