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 米OQO社は2002年4月16日,Windows XP搭載の超小型パソコン「Ultra-Personal Computer(仮称)」の開発を表明した。大きさは幅105×奥行き74×高さ22mmで,重さはわずか250g。Windowsアプリケーションを利用できる携帯情報機器としての単体利用できる。さらに家庭やオフィスにキーボードやDVDドライブ,大画面液晶を増設可能なドッキング・ステーションを用意しておけば,行く先々でフルサイズのパソコンとして使うことも可能だ。価格は1000~1500ドル程度の予定。家電メーカや台湾メーカなどOEMメーカの協力を得て,2002年内の製品化を目指す。

 Ultra-Personal Computerはプロセサが米Transmeta社のCrusoe TM5800(最高で1GHz版を用意)を採用。タッチパネル対応の4インチ型TFT液晶ディスプレイ(640×480ドット表示)を搭載している。主記憶は256Mバイトで,10Gバイトの1.8インチ型ハード・ディスクを備える。クリック・ボタンはきょう体の上部にあり,両手の人差し指を使って操作する。クリック・ボタン部分は樹脂製で,BluetoothとIEEE802.11b準拠の無線LANのアンテナを兼ねている。

 インタフェースはIEEE1394×1,USB 1.1×1,拡張用独自ポート×1。バッテリはリチウム・ポリマ電池で,バッテリ駆動時間はメールやオフィス・アプリケーションの利用で8時間,無線機能を使った通信で5時間。ACアダプタは付属せず,IEEE1394経由で給電・充電する。

 小型化は「部材のブレークスルーによるのではない。既存の技術(Existing Technology)を機械面,電気面,ソフトウェア面,それぞれ工夫して実現した」(OQO社CEOのJory Bell氏,写真)。中でも苦労したのが,バッテリ駆動時間の確保である。バックライトに厚さ1mmの白色LEDを採用して画面点灯時の消費電力を減らした。将来は白色発光の有機ELパネルによるバックライトの輝度向上や,有機ELディスプレイの採用についても検討しているという。

 ただ,今回触れることができたモデルは動作する試作機ではなく,モックアップに近いものだった。動作品はOQO社がオフィスを置くカリフォルニア州サンフランシスコにあり,2002年4月16時点でWinHEC 2002の会場に向けて輸送している段階だという。

(高橋 秀和=日経バイト)