ソニーは2002年9月9日,「VAIO」シリーズのデスクトップ機5機種を発表した。新規に開発したMPEG2カードとDVD-RWを搭載する「バイオRZ」シリーズ,スリムきょう体の新機種「バイオHS」,AVアンプ/MDドライブ内蔵の「バイオMX」シリーズ,液晶ディスプレイ一体型機の「Wシリーズ」,従来機より機能を省いた下位機「JXシリーズ」である。9月28日から順次出荷する。

 秋モデル全体としての特徴は,(1)バイオ同士で動画像や音声ファイルを共有できるメディア・プレーヤ「VAIO Media」を全機種に添付したこと,(2)動画や音声ファイルを再生可能な有線トランスミッタ「ルームリンク」をオプションで用意,の2点。

 VAIO Mediaは同一サブネット内にあるバイオ同士で自動的にファイルを共有するためのもの。デフォルトで動画像や音声ファイルを管理するサーバが起動する。このサーバ・ソフトが動いているバイオに対し,専用のクライアント・ソフトからファイルを追加したり取り出したりする。ルームリンクはビデオ出力端子や音声出力端子,10BASE-T/100BASE-TX対応のEthernetコネクタを備え,バイオから離れた位置にあるテレビやステレオ・コンポなどのAV機器でバイオ内の動画像や音声ファイルを再生できるようにした。ルームリンクの予想実売価格は2万5000円前後の見込み。

 RZシリーズはきょう体を一新(写真)。従来機よりやや大型のきょう体を採用してメンテナンスしやすくした。冷却ファンの数も従来のCPUと電源の二つからケース・ファンを加えた三つに増やす一方で,それぞれの回転数を落として全体的な静音性の向上も図られている。RZシリーズのみ3次元YC分離回路やゴースト・リダクション機能を取り入れた新MPEG2エンコーダ・ボード「Giga Pocket Engine DX」を備えた。予想実売価格はPentium 4 2.8GHz搭載のPCV-RZ70Pが39万円,同2.53GHz搭載のPCV-RZ60が28万円,同2.40BGHz搭載のRZ50が21万円。

 新デザインのスリム型きょう体を採用した「バイオHS」シリーズは,従来のLXシリーズの後継機種となる。全モデルで付属の液晶ディスプレイ上部に内蔵したCCDカメラ,マイク,スピーカを使ったテレビ電話が可能。最上位機はペン入力機能を備えるなどコミュニケーション機能を重視した機種となっている。予想実売価格は,Pentium 4 2AGHzでDVD-RWドライブを搭載するHS80BT5とHS70BC7が31万円,Pentium 4 2AGHzで15型液晶ディスプレイが付属するHS70C5が26万円。Celeron 1.8GHzで17型液晶ディスプレイが付属するHS50BC7が26万円,Celeron 1.8GHz搭載のHS50BC5が23万円。

 MXシリーズは,ホーム・サーバとしての機能を強化した。17型液晶ディスプレイが付属する上位モデルPCV-MXS5RL7には,動画や音声ファイルを再生可能な有線トランスミッタ「ルームリンク」が付属する。ビデオ出力端子や音声出力端子,10BASE-T/100BASE-TX対応のEthernetコネクタを備え,バイオから離れた位置になるテレビやステレオ・コンポなどのAV機器でバイオ内の動画像を再生できるようにした。両モデルともCPUはPentium 4 2.4BGHzを搭載。予想実売価格はPCV-MXS5RL7が37万円,15型液晶ディスプレイが付属する下位モデルPCV-MXS5L5が9月28日で31万円。

 夏商戦で気を吐いた液晶ディスプレイ一体型機「バイオW」シリーズは1機種のみ。従来外付けだった赤外線リモコンの受光部を液晶ディスプレイ脇に内蔵した。CPUはCeleron 1.6GHzで店頭予想価格は19万円。

 下位機のJXシリーズは,MPEG2エンコーダ・ボード付きのモデルが姿を消した。プロセサも従来機のAMD Athlon XP 1500+からDuron 1.3GHzとグレードを下げている。予想実売価格は,Microsoft Office XP Personalが付属するPCV-JX12BL5が19万円,PCV-JX12L5が17万円。

(高橋 秀和=日経バイト)

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