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 日本ラショナルソフトウェアは2002年9月11日,UML(Unified Modeling Language)を採用したモデリング・ツールの新製品「Rational XDE v2002」を発表した。.NET Framework用のアプリケーション開発環境やJavaの統合開発環境(IDE)に組み込んで使えるのが特徴。2002年9月13日より出荷を開始する。

 Rational XDE v2002を組み込んで使えるのは,米Microsoft社の「Microsoft Visual Studio .NET」と米IBM社の「IBM WebSphere Studio Application Developer」。これらがインストールされたパソコンにRational XDE v2002を入れると,IDEの機能としてUMLによる設計が可能になる。Visual Studio .NET向けの製品は単体では動作しないが,WebSphere Studio Application Developer向けの製品には,オープン・ソースのJavaのIDE「Eclipse」も含まれており,単独でも使える。同社が従来より販売してきたUMLによるモデリング・ツール「Rational Rose」も,IDEと連携していた。しかしIDEと完全に統合しているわけではなく,IDEのメニューを選択するとRoseが起動し,IDEで作成していたプロジェクトの設計情報が自動的にロードされるという形にすぎなかった。この点,Rational XDE v2002を使えばIDEの一部のように動作するため,モデリングとコーディングの作業をスムーズに連動できるようになる。

 Rational XDE v2002を使えば,UMLで書いたクラス図からJavaやC#,Visual Basic .NETなどのソース・コードを自動的に生成できる。図を変更するとリアルタイムでそれがソース・コードにも反映され,両者の整合性を自動的に取ってくれる。逆にソース・コードの変更もクラス図に反映される。さらに,JavaScriptを使って基本的な処理を「テンプレート」として記述しておけば,それを元にロジック部分のソース・コードを自動生成する機能も持つ。コードを記述する手間を減らし,モデルを中心にしたソフトウェア開発の実現を目指している。これは,米TogetherSoft社が開発・販売するIDE「Together ControlCenter」に近いアプローチである。

 価格は,Visual Studio .NET用とWebSphere Studio Application Developer用がそれぞれ50万4000円,この両方が同梱されたものが70万8000円。さらに,自動的にソース・コードを生成する機能を除いた設計者向けの「Rational XDE Modeler」が26万4000円。

(八木 玲子=日経バイト)

日本ラショナルソフトウェア