ジャストシステムは2002年11月6日,日本語変換ソフトの最新版「ATOK16 for Windows」を発表した。特徴は変換ミスの訂正機能を強化したことと,新たに2種類の方言に対応したこと。2003年2月28日に出荷を開始する。価格は8000円。ATOK登録ユーザ対象のバージョンアップ版が5000円。

 ATOK16には,同音異義語の変換ミスを指摘し,訂正する機能が加わった。従来のATOKも,長い文章を一度に入力して変換した場合,前後の単語を考慮して正しい文字に変換する機能は持っていた。ATOK16はこれに加え,確定済みの直前の文字列に対して誤りを指摘する。例えば「じんこう」と入力して「人工」と確定した後,「みつど」と入力されたら「人口密度」という訂正の候補を出す。ここでShiftキー+Enterキーを押すと,「人工」は「人口」に訂正される。ただし修正が働くのは直前の1文節のみ。また,名称が変わり現在では使用されていない語を変換しようとした場合,その誤りを指摘する機能もある。「おおくらしょう」という入力に対して,「財務省」をコメントで表示するというものだ。このとき,「旧大蔵省」という入力に対しては誤りではないと判断するなど,過剰な指摘を防ぐ工夫もしている。

 方言はATOK15の関西弁に続き,北海道・東北弁,九州弁の2種類の変換モードを追加した。「温泉行って湯っこさ入るべか」「山笠ば見に来んしゃい」などの表現が正しく変換できる。「冬来たりなば春遠からじ」などの文語を含む慣用表現にも対応した。

 このほか,PDA向けのATOKの新製品も発表した。Pocket PC用の「ATOK for Pocket PC」とPalm OS 5.0に対応した「ATOK for Palm OS 5 日本語グラフィティ対応版」である。出荷はどちらも2002年11月22日。価格はATOK for Pocket PCのパッケージ版が6800円,同社のWebサイトからのダウンロード版が5300円。ATOK for Palm OS 5 日本語グラフィティ対応版はパッケージ版が4800円,ダウンロード版が3800円。

(八木 玲子=日経バイト)

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