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 日本IBMは2002年11月21日,Webアプリケーション・サーバの新版「WebSphere Application Server V5.0」を発表した。J2EE(Java2 Enterprise Edition)の最新の規約である1.3版に対応したこと,サーバの管理機能を強化したことなどが特徴。2002年11月26日に出荷を開始する。価格は112万9500円。クラスタリングなどの機能を備えた複数サーバ構成向けの「WebSphere Application Server Network Deployment V5.0」が189万7600円。

 旧版はJ2EE 1.2に準拠していた。今回は1.3版に対応したことにより,アプリケーション間で非同期にメッセージをやり取りするための規約であるJMS(Java Messaging Service)などが利用できるようになった。さらに拡張機能として(1)起動時のBean(ビジネス・ロジックをコンポーネント化したJavaのプログラム)の自動実行,(2)非同期型のBean(Asynchronous Bean)の作成,(3)プログラムの定期実行,なども実現した。J2EE 1.3だけでも非同期通信は可能だが,JMSを使うしかない。

 サーバの管理機能も強化した。例えば,Javaアプリケーションの管理の規約であるJMX(Java Management Extensions)に準拠した監視機能を追加した。アプリケーションの実行状況をJMXのインタフェースを使って取得できる。このほかWebSphereの設定をどのように変更すればパフォーマンスを最適化できるかという情報も提供する。複数のサーバが存在していた場合,処理性能の高いサーバの負荷を自動的に増やすなどの機能も追加された。

 動作環境は,Windows NT Server 4.0(Service Pack 6a以降),Windows 2000 ServerあるいはAdvanced Server(Service Pack 3以降),Solaris 8,AIX 4.3.3と5.1,Red Hat Advanced Server 2.1などのLinuxディストリビューション。

 同時に,ポータル・サイトを構築,運用するためのソフトウェア「WebSphere Portal - Express for Windows V4.1」も発表した。各個人ごとに異なるコンテンツを表示させる機能や,一度の認証で複数のサービスへログインするシングル・サインオンなどの機能を持つ。価格は55万5000円。インスタント・メッセージングなどの機能が追加された「WebsSphere Portal - Express Plus for Windows V4.1」が87万5000円。両製品とも2002年12月6日に出荷を開始する。

(八木 玲子=日経バイト)

日本IBM