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 マイクロソフトは2003年1月29日,動画や音楽などのコンテンツを再生したり編集するためのソフトウェア群「Windows Media 9シリーズ」を発表した。同日よりマイクロソフトの Webサイトで配布する。米国では同年1月7日に配布を開始している。

 Windows Media 9シリーズにおける再生用のソフトウェアは「Windows Media Player 9 シリーズ」である(写真)。Windows Media 9シリーズ標準のエンコーディング形式であるWindows Media Video 9とWindows Media Audio 9のコンテンツを再生できる。拡張子はそれぞれ「wmv」と「wma」である。このほか,MP3形式の音楽やMPEG形式のビデオなどを再生できる。対応OSはWindows 98 Second Edition,Windows ME,Windows 2000,Windows XP。Mac OS対応版も開発中だという。

 Windows Media Player 9はライブ配信しているコンテンツを再生するまでのタイムラグを小さくできる特徴を持つ。前バージョンのWindows Media Player 7.1ではある程度データを蓄積しないとコンテンツの再生が始まらなかった。動画は全体のデータ量を抑えるため,画面全体を描画するデータを数コマに1度しか配信しない。これをIフレームと呼び,Iフレームの間は差分のデータのみを送っている。再生に必要なIフレームが来るまで待つ必要があるのである。

 Windows Media Player 9は配信サーバーの「Windows Media サービス 9 シリーズ」と協調動作することで,素早くIフレームを受信する仕組みを取り入れた。Windows Media サービス 9が直近のIフレームを蓄積しておき,Windows Media Player 9の接続要求があった段階でまずIフレームを送付するようにしたのである。このほかの特徴としては5.1chのサラウンド再生に対応した。五つのスピーカと一つの重低音ウーハーを使った映画鑑賞が可能になる。

 Windows Media サービス 9は,米Microsoft社が開発中の次期サーバーOS「Windows Server 2003」の標準機能として提供される。Windows Server 2003は今のところ最終ベータ版が提供されており,日本語の製品版は2003年第2四半期に提供される見込みである。

 このほか,コンテンツの著作権を管理する「Windows Media DRM 9 シリーズ」,Media Playerの外観やユーザー・インタフェースをカスタマイズする「Windows Media シリーズSDK」,Windows Media Video 9/Audio 9形式などのコンテンツを作成する「Windows Media エンコーダ 9 シリーズ」の提供も開始した。Windows Media エンコーダ 9はWindows Media Video 9/Audio 9のほか,圧縮率が違ったりサラウンド効果を出すためのコーデックを搭載している。合計で七つある。


 発表会場には,Windows Media Video 9の再生チップを搭載したセットトップ・ボックスが展示されていた(写真)。チップを開発した米Equator Technologies社が出展したもの。順次走査で1280×720ドットのビデオ画像を表示していた(720Pと呼ばれる画像フォーマット)。

(市嶋 洋平=日経バイト)