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 日本旅行業協会とXMLコンソーシアムは2002年2月5日,旅行業界内における電子取り引きを実現するための規約「TravelXML」を策定すると発表した。これまで旅行会社個別に実現していた電子取引のシステムを,インターネットを介して相互乗り入れ可能にする。ホテルや航空会社,旅行代理店など旅行関連会社のシステム同士がインターネットを通じて連携できるようにする。具体的には通信のための手続きや,情報の構造(スキーマ)などを定義する。

 計画ではまず,2003年8月までに「海外ホテル」「国内旅館・ホテル」「パッケージ・ツアー」のそれぞれに関する在庫確認/予約と,情報交換(顧客・代理店情報など)のための規約を定める。その後,これら以外の業務についても順次対応する。

 既に欧米では,OTA(Open Travel Alliance)という業界団体が旅行業界における商取引の規約「OTA Specification」をまとめている。しかし,こちらは個人が自分で手配する個人旅行の予約に主眼が置かれているため,パッケージ・ツアー中心の日本にはそぐわない部分が多い。そこで別途,TravelXMLを策定するという。ただ類似した規約が乱立するのを避けるため,OTA Specificationで定義された用語などと出来る限り共通化して整合性のとれたものにしていく計画。将来的には両者を融合させたい考えだ。

 基本的に日本旅行業協会が適用する業務の洗い出しや,利用する情報の選別を担当する。XMLコンソーシアムはこれに基づき,手順やスキーマを定義する。

(中道 理=日経バイト)