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 マクロメディアは2003年2月26日,HTMLの知識がないユーザーでも,ワープロで文書を修正するようにインターネット/イントラネット上のWebページを更新できるアプリケーション・ソフト「Macromedia Contribute日本語版」を発表した。同年3月25日に発売する。価格は9800円。教育機関や学生向けのエデュケーション版は7800円。当初はWindows版のみだが,Macintosh版の発売も予定しているという。

 例えば企業のWebページでは,HTMLの知識がないユーザーがWebページの内容を変更したい場合,どんなささいな変更であっても,Webサイトの管理者に変更点を伝えて作業してもらう必要があった。Contributeを使えば,ワープロが使える程度の知識があれば管理者の手をわずらわせることなくWebページを変更できる。また,ContributeではHTMLタグの編集はできないため,初心者が不用意にWebページの構造を壊してしまう事故を防げる。

 Contributeの特徴は,単純な手順でWebページを更新できる点。まず内蔵ブラウザで編集対象のWebページを表示させ,「ページの編集」ボタンを押して編集モードに入る。ページを編集後,「ページの公開」ボタンを押すだけでWebページを更新できる。ページの編集は,文字の太字やイタリック,文書の中央揃えなどワープロと同じ感覚で行える。画像などを貼り付けた場合,必要な画像ファイルなどは自動的にアップロードされる。

 また,WordやExcelの内容をコピー・アンド・ペーストすると,ほぼそのままの内容を表示するHTMLがWebページに張り付けられる。WordやExcelのファイルをドラッグ・アンド・ドロップして内容を張り付けることもできる。張り付けられるHTMLは,WordやExcelをHTML形式で保存した際の,不要なタグが大量に付いた“重い”HTMLではなく,不要なタグを自動的に取り除いたシンプルなものになるという。

 PowerPointやPDFなどのファイルをドラッグ・アンド・ドロップした場合は,ファイルへのリンクが作成される。例えば,Contribute上でWebサイト上のPowerPointファイルの内容を編集しようとした場合,自動的にPowerPointが起動し,そこで内容を編集できる。編集した結果を上書き保存すると,Webサイト側のPowerPointファイルに変更が自動的に反映される。

 Webサイトに新しいページを追加する場合は,従来のWebページに新しいページへのリンクを作る。新しいページは,用意されているテンプレートから作成できる。ただしContributeではユーザーが新しいテンプレートを作ることはできない。テンプレートは,同社のWebページ作成ソフト「Dreamweaver」で作成する。テンプレートでは,Contributeのユーザーが編集できる部分と編集できない部分を指定できる。

 過去の変更履歴をWebサイト側に保存しておいて,不都合が起きた場合に過去の状態に戻す「ロールバック」という機能もある。ロールバックを使用するかどうかやどこまでの履歴を保存するかといった点を設定できる。履歴は最大99個まで保存できる。

 実際にWebページを書き換えるには,FTPのユーザー名とパスワードやWebページが存在するサーバー上のディレクトリなどをあらかじめ設定しておく必要がある。複数のユーザーでWebページを更新する場合は,管理者を決めてユーザーを管理できる。個々のユーザーに対して,新規ページの作成権限などのアクセス権を設定できる。また,ユーザーのグループごとにアクセス権を設定することもできる。

 Webページの変更をすぐに反映させるのではなく,一度,他の人のレビューを経て公開する「電子メールレビュー依頼」という機能もある。Webページを変更して電子メールレビュー依頼を行うと,サーバー上に一時ファイルが生成され,その一時ファイルのURLがメールで送られる。

 なお,同社のサイトでは,2003年3月27日まで試用できる「日本語プレビュー版」がダウンロードできる。

(大森 敏行=日経バイト)