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 松下電器産業は2003年4月22日,電源を切っても一定時間表示が消えない電子書籍用端末「ΣBook(シグマブック)」を発表した。2003年秋に発売する。価格は3万円台を予定している。単行本サイズで,本を読むときのように,中央から開いて使う見開き型である。

 ΣBookは,電圧をかけると液晶の向きが一定時間保たれるコレステリック液晶を採用している。このため,一度電圧をかけて表示させた後,表示期間中は電圧をかけ続ける必要がない。電圧が必要になるのは駆動時のみなので,単三型の乾電池2本で3~6ヶ月使用できる。この場合,1万ページ程度表示できる。ただし,コレステリック液晶は長時間表示させたままだと表示が残ってしまう焼き付きという問題がある。同社では「焼き付きに関しては,秋の発売に合わせて今後の開発で解消していく」と言う。

 2面ある表示部分はそれぞれ7.2インチで,表示精度はXGA(1024×768),解像度は180dpi。漫画のふきだしや文字のルビも読める解像度だという。階調表示は16階調である。明るさや消費電力,読みやすさを決めるコントラスト比については未公表。最初に発売するのは青と白の表示のみの製品。その後,白黒表示やカラー化を進める。

 コンテンツはSDメモリーカードに保存する。SDメモリーカードは電子書籍の著作権保護機能「SD-ePublish」に対応している。コンテンツは,漫画・小説を中心に5000点のコンテンツを用意する予定だ。キオスク端末,書店でコンテンツを販売する。今後は通信機能も内蔵した端末を用意し,ネットワーク経由でコンテンツを販売することも考えている。同社は漫画や書籍などのデジタル・コンテンツを取り扱うイーブック イニシアティブ ジャパンに今月末出資する予定。

 ΣBookの形状は,開いたときが幅292×高さ205mm×奥行き12.7mm,閉じたときが幅154.5,高さ205×奥行き25.4mmである。

(堀内 かほり=日経バイト)