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 システムを図で表現するモデリングの表記法として,すっかり定着した感のあるUML(Unified Modeling Language)。そのUMLを使う技量を測る認定試験が,業界団体によって行われる。2003年5月19日,UMLの普及促進団体であるUMLモデリング推進協議会が認定試験を2003年11月から開始すると発表した。この団体は,日本IBM,オージス総研,日本オラクルなど21社が発起人となって同日発足した。モデリング技術の普及と促進を目標としており,その活動の一環として認定試験を実施する。

 この試験は,現在オージス総研がWebサイトで実施している「OGIS UML University」をベースにする。2003年4月末時点で受験者の総数が25万人ほどになり,「既に当社だけで支えられる規模を超えてしまった」(オージス総研の上野南海雄専務取締役)。そこで試験問題などをUMLモデリング推進協議会に無償で提供した。UMLモデリング推進協議会はこれを発展させて,2003年11月から新たな認定試験を開始する。モデリングの技量は数値化できるものではなく,そのスキルを試験で判定するのは困難だが,「汎用的な優れたモデルのパターンが蓄積されれば,それに準拠しているかどうかを見ることである程度は判断できる」(発起人幹事である東京国際大学の堀内一教授)。モデリングの題材には,実社会の業務が盛り込まれる。ただ理論を覚えるだけでなく,実際に企業の中で使えるモデルを作れる技術者を増やしたいためだ。

 まず2003年11月に開始されるのは,UMLの表記法に関する試験。オージス総研の認定試験でいう「ブロンズ」のレベルに相当する。その後,より高度なモデリングのスキルを測るための試験が順次開始される。受験は無料だが,合格後に同協議会から認定を受ける際には認定料が必要。認定料は4000~5000円になる見込み。

(八木 玲子=日経バイト)