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 日立ホーム&ライフソリューション(日立H&L)と日立製作所は2003年5月29日,自律走行型の家庭用掃除ロボットを共同開発したと発表した。掃除していない領域を検知する機能と可動式の吸い込み口を備え,部屋の隅も掃除できるのが特徴。試作機を基に顧客の意見を集め,2~3年後の製品化を目指す。価格は未定だが,本体価格で15万円,充電とゴミの集積を兼ねた収納装置「充電ゴミ捨てステーション」とのセット販売で20万円程度を目指す。

 家庭用掃除ロボットは,既に東芝とタカラが販売を開始したほか,松下電器産業が試作機を公開している。いずれも壁際や部屋の隅を掃除する機能は備えていない。壁を障害物として接触を避けるためだ。このため吸気口が届かず,取り残すゴミが出てくる。日立H&Lらの試作機は,ロボット本体下部にある吸気口を本体外に突き出せるようにして,壁際や部屋の隅を掃除できるようにした(写真)。

 また,ゴミの吸い残しを減らす工夫として,掃除を始める前に壁づたいに走行して検出した地図情報を基に,掃除していない領域がなくなるまで螺旋状に走行する「スパイラル走行パターン」を採用した。地図作成と掃除にかかる時間を合わせて,6畳一間を約10分間で掃除できるという。ただ障害物が多い部屋では,障害物を避けながらランダムに走行する方が早く掃除できる場合もある。そのため,ランダムに走行して掃除するモードも備える。

 そのほかの試作機の仕様は以下の通り。外形寸法は直径250mm×高さ130mmで,重さは4kg。ニッケル水素バッテリーで約50分駆動する。1回の充電で掃除可能な面積は約50平方メートル。最大走行速度は40cm/秒。乗り越えられる段差は1.5cm程度。無線伝送対応のカメラを内蔵し,宅内の監視目的に使うことも想定しているという。

(高橋 秀和=日経バイト)

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