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 無線LANの業界団体「Wi-Fi Alliance」が,無線LANの標準化組織であるIEEE802.11委員会に先だって100Mビット/秒超の無線LAN仕様を策定する可能性が出てきた。2003年7月17日にWi-Fi AllianceのFrank D. Hanzlikマーケティング・ディレクターが明らかにした。「マーケットのニーズが大きければ,IEEE802.11より先に仕様を定めることになるかもしれない」(Frank D. Hanzlik氏)

 IEEE802.11では,100Mビット/秒超の高速無線LAN規格を開発する作業部会(IEEE802.11n)を2003年9月に組織する。この作業部会が仕様を策定するのは,2006年以降になるとみられている。「Wi-Fi Allianceは,2004年前半に策定予定の新セキュリティ規格IEEE802.11iを待たずにWPA(Wi-Fi Protected Access)を定めた経験がある。同様に,市場が高速無線LANを強く求めるなら,Wi-Fi Allianceはそのニーズに答えることになるだろう」(Frank D. Hanzlik氏)。

 もっともIEEE802.11nとは独立に仕様を開発するということにはならないようだ。「Wi-Fi Allianceが策定作業を始めるとしても,策定中の11nの規格の中で完成度が高い部分を取り込んで仕様化する格好になるだろう」(Frank D. Hanzlik氏)。

(中道 理=日経バイト)