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 エイチアイは2003年8月29日,携帯電話を始めとする携帯機器向けのソフトウェア3Dグラフィックス・エンジン「Mascot Capsule Engine Micro3D Edition」の新版「Ver.4」を発表した。携帯機器向けのハードウェア3Dグラフィックス・チップと連携できるようになったのが特徴。同エンジンの従来版は,NTTドコモやJ-フォンの携帯電話が採用している。

 アプリケーション環境としては,JavaとBREWをサポート。同社が標準化委員会のメンバーとなっているJSR184やOpenGL-ESといった国際標準規格に準拠している。また,Ver.3以前との互換性も確保しており,従来の3Dコンテンツがそのまま動作するという。

 Ver.3ではポリゴンの前後を「Zsort」という手法で判定していたため,判定ミスが起こることがあったが,これを「Zbuffer」に改めることで,ミスが発生しなくなったという。テクスチャの歪みを補正する機能も新たに搭載した。また,テクスチャにタイルパターンが使えるようになり,効率的にテクスチャが使用できるようになった。Ver3までは光源として単色白色ライトが一つだけしか使えなかったが,Ver.4ではライトを複数設定してそれぞれに色を指定できるようになった。無段階のアルファ・ブレンディングも可能になった。

 対応するハードウェア3Dチップは,ルネサス テクノロジの「Z3D」,フュートレックの「FGP(FueTrek Graphic Processor)」,三信電気の「GSHARK」,英Imagination Technologies社の「PowerVR」,カナダATI Technologies社の2300シリーズ。このうちZ3Dは三菱電機の携帯電話「D504i」と「D505i」が搭載している。

 動作環境として,32ビット整数演算が可能な150MHz程度で動作するCPU(浮動小数点演算は不要)と75~180Kバイトのワークエリアが必要。対応するCPUは,ARM9/10/11コアを搭載する各種CPU,ルネサス テクノロジの「SH-Mobile」,米Texas Instruments社の「OMAP」,米Motorola社の「MX1」,米Intel社の「XScale」である。

(大森 敏行=日経バイト)