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 米Microsoft社は2004年5月6日,次期Windows「Longhorn(開発コード名)」に組み込む無線LAN機能の詳細を明らかにした。「Native 802.11」と呼ぶ。従来の無線LAN機器がハードウェアやファームウェアとして搭載していた機能をOSに搭載する。例えばNative 802.11に準拠していれば,PC本体を無線LANクライアントとして使うだけでなく,無線LANアクセス・ポイントや無線クライアント兼無線LANアクセス・ポイントとしても利用可能になる。

 Native 802.11では,無線LANの標準規約であるIEEE802.11のうち,無線LAN機器がハードウェアとして備えているMAC層と物理層の一部をOSに組み込む。具体的には, アドホック・モードの制御や帯域制御,暗号化にユーザー認証といった機能がOSに統合され,パソコンのCPUで処理される。ハードウェア・メーカーが無線LAN機能をパソコンに組み込む際にかかるコストを削減することで,Longhornの出荷を見込む2006年のパソコンにおける無線LAN機能の標準搭載を促す。

 まだ「詳細な仕様は固まっていない」(米Microsoft社Windows Networking and Device Technologies Program ManagerのAnton Krantz氏)段階。2004年第3四半期にNative 802.11のデバイス・ドライバ仕様を決定。同じく2004年第3四半期にハードウェア・メーカーが独自の暗号化機能やユーザー・インタフェースを作り込むためのライブラリのベータ版を提供する予定だという。

(高橋 秀和=日経バイト)

米Microsoft社